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ブラジルのシリアルキラーが嘆願書。「人生やり直したい」

ゴイアニアのシリアルキラー

TVグローボの報道番組「オーラ・ウン」が2月17日づけで報じたところによると、35件の連続殺人容疑で逮捕された”シリアルキラー”青年に懲役20年が言い渡された。

今回の裁判で審理の対象になったのは35件の殺人のうち、アナ・カルラ・レミス・ダ・シウヴァさん殺害事件で、判決を受けたのはチアゴ・エンヒッキ・ゴメス・ダ・ホーシャ被告(27歳)。

現地メディア「G1」の報道によると、審理入りの前、同被告は判事の一人に「新たな人生をやり直したい」、という主旨の手紙を送っていたという。

被告から手紙を受け取ったのは、ゴイアス州地方裁判所のジェセイール・コエーリョ・ヂ・アウカンタラ判事。手紙の中で被告は陪審員に対して犯罪に対する理解を求め、幼少期に戻って人生をやり直したいと述べている。

「親愛なる陪審員の皆さま、私は心から子供時代に戻って人生をやり直す機会を得たいと思っています。もし自分がもっと違う子供時代を過ごしていたら、今は別の人生を歩んでいたでしょう」(チアゴ被告の手紙より)

アウカンタラ判事によると、手紙はチアゴ被告についているブルーナ・モレーノ・ミランダ・ベルナンデス弁護士から届けられ、同判事によって審理の資料に加えられた。

ゴイアス地方裁判所によれば、今回届いたのはチアゴ被告からの2通目の手紙。最初の手紙では昨年5月に書かれており、自分の罪について悔いている内容となっている。

チアゴ被告は、直接肉声で伝えられないことを詫びつつ、手紙のほうがうまく伝えられるためにこの方法を取ったと書いている。手紙では全編にわたって自分は病にかかっていて、どこからか声が聞こえてきて、どうしようもない怒りがこみあげてくると説明している。手紙の中で被告は犠牲者たちを思って涙を流したといい、その一方でこの状況を理解してほしいと綴っている。

「魂の奥底から犠牲者の家族に許しを請いたい、でもだからといって何も変わりません。亡くなってしまった方々のために私はずいぶん涙を流しました。今日、私が唯一お願いしたいことは、私のことを理解しようと努めてほしいという点です。私のトラウマや、救済を求める心を理解してほしいのです」(チアゴ被告の手紙より)

手紙の中で被告は「あなた方を愛したいと思っています。私が役に立てるかもしれないと思ってもらえることを願っています」と、最初の手紙同様に許しを請う形で締めくくった。

ちなみに、同被告はゴイアス州での35件の殺人容疑で2015年10月14日逮捕された。起訴されたもののうち、審理が進んでいるのはゴイアニア地方裁判所アパレシーダ支部第4法廷の1件のみで、その他はゴイアニア地方裁判所の第1、第2法廷で審理開始待ち状態。

36件目の容疑についても提訴されたが、証拠不十分で不起訴となった。この36件目を除き、チアゴ被告は2011年以降28件の殺人容疑で起訴されている。

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Hora 1/TV Globo)
写真は「オーラ・ウン」より、法廷のチアゴ被告。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで

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