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国民的カクテル「カイピリーニャ」の新種!? 「メンチロスカ」とは

メンチロスカ

ブラジルの代表的なカクテルと言えば、「カイピリーニャ」が挙げられます。カイピリーニャとは、ライム、氷、砂糖とピンガ(サトウキビでつくる蒸留酒)で作るカクテルで、飲みやすいけど、アルコール度数が高い飲み物です。

ブラジル人は新しいものを作るのが好きなので、カイピリーニャの中身を変えて色々な名前のカクテルを生み出しています。

例えば、ピンガの代わりにウォッカを入れた「カイピロスカ」。ラム酒を入れた「カイピリッシマ」。ワインを入れた「カイピビーニョ」などがあります。

ピンガの代わりに日本酒を使ったカクテルは「サケリーニャ(saquerinha)」または「カイピサケ(caipisaquê)」と呼びます。サケリーニャは良いんですが、場合によってはサケリーニャのことを「サケロスカ(saquerosca)」と呼ぶこともあるようです。

「カイピロスカ」がロシアのウォッカを使ったカクテルを指すならば、「○○ロスカ」というのは、ウォッカを使っているカクテルに使うべきだと考えるのが普通です。もし日本酒を使ったカクテルを「サケロスカ」と呼んでしまったら、日本酒とウォッカを混ぜたカクテルであるということになり、違和感を覚えます。「サケロスカ」はおそらくブラジル人がテキトーに名付けたのではないかと思いますが、このようなテキトーな感じもブラジルらしくて嫌いではないです。

では「カイピフィルッタ」とは!?

「フルッタ」というのは英語の「フルーツ」と言う意味で、「カイピフルッタ」は「カイピリーニャ」のライムの代わりにキウィ、アセロラ、いちご、パイナップルなどを入れるドリンクを差します。

本当は、ピンガを入れて飲むドリンクなのですが、アルコールの苦手な筆者の妻が、あるレストランで、ピンガ抜きの「カイピフルッタ」を飲んでいる人が居るのを発見し、試しに飲んでみたところ美味しかったようです。

それ以来、妻はしばしば「カイピフルッタのアルコール抜き」を頼むようになりました。見た目はカクテルを飲んでいるように見えるので、お酒を飲んでいる雰囲気が出るのもグッドです。

さて。先日、夫婦で夕食に出かけたときに、妻がいつものように「カイピフルッタ(キウィ)のアルコール抜き」を頼もうとしたときのことです。ギャルソンが「OK。メンチロスカだね」と言いました。

注文が合っているか確かめるため、「カイピリーニャのレモンの代わりにキウィを入れて、ピンガを入れないヤツだよ」と念を押すと、「わかっています。私たちはそれをメンチロスカと呼んでいます」とギャルソンは言いました。

どうやら、「カイピフルッタのアルコール抜き」は市民権を得つつあるようで、ちゃんと名前まで付けられているようです。「メンチロスカ(mentirosca)」と言う名前の由来は、おそらく、メンチーラ(mentira)=ウソ、偽りから来ているものと思われます。見た目は「カイピロスカ」のように見えますが、実はノンアルコールなところが「ウソ、偽り」だということでしょう。

なぜ、「メンチリーニャ」ではなく、ウォッカをベースにした「カイピロスカ」をもじって「メンチロスカ」と呼ばれているのかは分かりませんが、多分そのほうがゴロが良いからなのだと思います。

また、「カイピリーニャ」、「カイピロスカ」、「カイピサケ」と色々と有りすぎて、どれを注文したらいいか分からん! とギャルソンに言うと、一応アドバイスの様なものをしてくれます。ぼくが聞いたことのある「アドバイス」では、「カイピロスカ」はウォッカを使っているので「カイピリーニャ」よりも飲みやすく、「カイピサケ」はアルコール度数が低いので女性が飲みやすいよ、といったものでした。

「カイピロスカ」の方が飲みやすいというのは、良く聞きますが、「カイピサケ」のアルコール度数は、そもそも入れる日本酒の量とか銘柄でかなりバラつきがあるのでは? と、そのまま信じる気にはなれませんでした。

(写真・文/唐木真吾)

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著者紹介

1982年長野県生まれ。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2011年、社会人6年目に大学時代からの趣味であった海外一人旅が高じて、インドネシアのジョグジャカルタに4ヵ月間留学。帰国後、勤めていた監査法人を退職し、練馬のおんぼろ木造共同アパートを拠点にジャカルタでの就職活動を展開するも、予想外にもそれまで関係のなかったブラジルで働くことに。2012年からブラジル、ペルナンブーコ州ペトロリーナ在住。いまではすっかりブラジルの魅力にハマってしまいました。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、あまり日本人の居ないブラジル北東部のさらに内陸部からローカルな情報を発信しています。