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ブラジル映画「ニーゼと光のアトリエ」公開はじまる

ニーゼ 光のアトリエ

12月17日(土)より、グロリア・ピリス(ピレス)主演のブラジル映画「ニーゼと光のアトリエ」の日本での一般公開がはじまっている。

同映画は、理不尽な社会通念に対し異を唱え、抵抗にあいながらもあきらめることなく戦い続けたひとりの女性医師の生き方を描いたドラマ。

映画「ニーゼと光のアトリエ(原題「ニージ~オ・コラサォン・ダ・ロウクーラ」)」は2015年の第28回東京国際映画祭で上映され、見事、グランプリを受賞。主演のグロリア・ピリスも最優秀女優賞を受賞した

映画「ニーゼ」は実話を基にしたドラマ。舞台は1940年代のリオデジャネイロ郊外エンジェーニョ・ジ・デントロにあった国立精神医学センター(ドンペドロ2世精神医学センター)で、統合失調症をはじめ精神疾患の原因が明らかになっておらず、ロボトミー(前頭葉白質切除術)や電気ショック療法などが”効果的な最先端治療”として推奨されていた時代の物語だ。

同機関に赴任したニージ(ニーゼ)・ダ・シウヴェイラは、精神疾患患者を人間として扱わない暴力的な治療に異を唱える。患者のひとりひとりと人間として接するうちに、患者たちは、絵画や彫刻などさまざまな手法を通して、個々が自我を表現しはじめる。

それまで筆すら手にしたことのなかった患者が描いた絵の想像力、表現力は、施設を訪ねた美術評論家のマリオ・ペドローザをも驚かせるほどだった。

しかし、精神疾患の治療は”効果的な最先端治療”である抑制以外に方法はないと信じて疑わない所長をはじめ施設の医師たちは、患者たちに対して強硬手段に出る…。

監督のホベルト・ベリネールは、古い価値観と戦う女性ニーゼの強い想いを真っ向からとらえて物語を構築することで、この作品を、安っぽいヒューマンドラマに陥ることなく、観客の感情を強く揺さぶる迫力ある映画に仕上げている。

ユーロスペースはじめ全国各劇場で順次公開。劇場の詳細はhttp://maru-movie.com/nise.htmlを参照。

(文/麻生雅人、写真/Divulgação/Renato Mangolin)

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