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東京モーターショー「外側エアバック車」、ブラジルで注目の的に

外付けエアバッグ

世界のクルマの祭典、東京モーターショーが10月27日、東京ビッグサイトで開幕した。開幕前に大手自動車メーカーのスキャンダルは出たものの、例年以上に世界の注目を浴びるイベントになっているという。

昨今話題のEV(電気自動車)、自動運転車など近未来のクルマのカギとなる技術を持つ日本企業が多いことも盛り上がりの一因とみられている。

その中で、ブラジル人から熱いまなざしを受けているブースがある。

グローボ系ニュースサイト「G1」は10月27日、ゴム・樹脂系に強い自動車部品メーカー、豊田合成が東京モーターショーに展示した外側エアバック車「Flesby II」を東京モーターショーコーナーのトップ記事として伝えている。

この車体は豊田合成が「2030年の自動車モデル」として展示しているものだ。クルマの外側にはまんべんなく柔らかいゴム製のクッションがついていて、自社のエアバッグ技術の未来をクルマに投影したものとなっている。

この車両モデルがブラジルのメディアにアピールしたポイントは、対人接触事故の際に歩行者へのダメージを和らげるという発想にあるようだ。

ブラジルの路上では急に売り子が飛び出してきたり、ウインカーを出さずに突然曲がってくる車があったり「ヒヤリ」「ハッと」の瞬間が日本より多いように感じる。外側エアバッグは同様の経験を持つブラジル人の心にヒットするコンセプトだったようだ。

豊田合成のウェブサイトによると、「Flesby II」は2030年頃には自動運転車が標準化し超小型モビリティ社会が実現していることを前提にしたモデルとのことだ。

自動運転のため基本事故は起こらないが、万一の歩行者との接触時にゴム製の柔らかいボディーと内装が衝撃を緩和し、衝撃に合わせてボディーも変形させる構造になっているという。

このモデルの外装・内装に使われているのはただのゴムではなく、現在同社が誘電アクチュエータと誘電センサとして開発中の次世代ゴム「e-Rubber」の進化版とのことだ。

また、歩行者や他の車両への注意喚起のため、e-Rubberの車体からLED照明の光が発せられる仕様になるという。

東京モーターショーで披露されている技術は、次世代電池や新素材など、ほかに日本が強みを持つものも多数あるが、ブラジル人には「歩行者への気づかい」というコンセプト面がまぶしく映った点は興味深い。

東京モーターショーは11月5日まで、江東区の東京ビッグサイトで開催中。

(文/原田 侑、写真提供/TOYODA GOSEI)
写真はFlesby II と第45回東京モーターショー2017での TOYODA GOSEIブース全景(イメージ)

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