狂言師、小笠原匡氏がサンパウロ公演を敢行
2017年 11月 30日11月15日と16日の二日間にわたり、ブラジルのサンパウロ市にあるリベルダージ文協会館大講堂で「狂言師 小笠原匡(おがさわら ただし) サンパウロ狂言公演」とワークショップが開催された。
同公演はブラジル日本移民110周年記念事業前年祭、及び、日伯文化連盟61周年設立記念事業として実施されたもので、旅行代理店のH.I.S.(エイチアイエス)が主催した。
主催者によると公演とワークショップには1100名を超える来場者が訪れたという。
来場者のうち日系ブラジル人とブラジル人の比率は6対4だったことからH.I.S.は、ブラジルの現地の人々による日本の芸能文化に対する興味の高さが伺えたとしている。
開業してから6年が経つH.I.S.ブラジル現地法人は、MICE(ミーティング、インセンティブ、コンベンション、エキシビション)案件の実績などを通して、ブラジルのローカルマーケットにむけて事業展開を加速。旅行事業のみならず、ブラジルにおけるイベントの企画・立案・運営、集客までを展開しているといるとのことで、今後、日系企業を代表してブラジルで日本の文化を啓蒙していく企業を目指し、様々なローカルイベントの開催に取り組んでいくという。
狂言師 小笠原匡 氏のプロフィール
和泉流 狂言師 / 重要無形文化財総合指定保持者/社団法人・日本能楽会会員/初世 野村 萬(芸団協会長。人間国宝。芸術院会員。文化功労者)/ 「延年之會」主宰/現在『萬狂言』 関西支部代表 / 能・狂言・文楽・落語・講談・和太鼓のジャンルコラボレーション「風流」主宰/千葉大学客員教授 / 能楽協会京都支部所属 NHK大河ドラマ「義経」、金曜時代劇「出雲の阿国」芸能指導、朝の連続ドラマ小説「カーネーション」・「ごちそうさん」所作指導/2016年よりパリ日本文化会館にて年3回「伝統の継承」を企画プロデュース。
(文/麻生雅人、写真提供/エイチ・アイ・エス)