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原油高・米金利上昇でドル高・レアル安が進行

為替

米国FRBが昨年終盤に利上げ路線に踏み切って以降、世界のマネーの流れが米国債券市場に向かいつつあったが、ここにきて流れが加速し始めているようだ。

米国への資金流入は新興国への投資額減少、ひいてはドル高・新興国通貨安という形で、世界市場への影響が表れ始めた。

グローボ系ニュースサイト「G1」が5月11日づけで伝えたところによると、同日、ドルは前日比+1.55%の3.6011レアルで取引を終えたという。

3.6レアルを超えたのはほぼ2年ぶりのことだ。

5月7日の週は不安定な中東情勢による原油高に加え、ブラジルの金利引下げに関する要人の発言からリスクオフムードが強まり、レアル売り、ドル買いが進んだ。

ドルは対レアルで1週間で2.2%、5月に入ってから2.81%、年初から8.68%上昇している。

「現在、世界的にドル高傾向です。原油高は米国のインフレ、ひいては金利引き上げの誘因となります」(現地証券会社コヘパルチ・コヘトーラ代表、ヒカルド・ゴメス・ダ・シウヴァ氏)

米国の金利上昇がブラジル政策金利に及ぼす影響は、ブラジルのアナリストたちによると、ブラジル中央銀行(以下「中銀」)が金融引き締めの姿勢を打ち出すかどうかにかかっているという。中銀は5月16日、金利政策についてコメントを発表する予定だ。

5月7日の週、イラン・ゴールドファイン総裁は、TVグローボの番組「グローボニュース」のインタビューで、米国の金利上昇は想定されていたもので、ブラジル政策金利引下げの道は残してある、と述べた。

このコメントは相場にネガティブに働いた。

INGバンクニューヨークのチーフエコノミスト、グスターヴォ・ハンジェウ氏によると、今後数週間のレアル相場は、金融政策に関する中銀の市場とのコミュニケーション次第だという。同氏はここのところのレアル安は中銀が利下げの姿勢を保っていることで進行してきたとみている。また、今後も金利引き下げの可能性を示唆することでさらにレアルが弱くなるリスクがあるという。

「市場は10月に選挙を控えた政局をリスクととらえており、今後も為替ヘッジの需要が高まります。この状況では史上最安の1ドル4レアルを試す展開になってもおかしくありません」(グスターヴォ・ハンジェウ氏)

10月の選挙まであまり時間がないが、政局が読みにくい状況が続いている。市場は財政改革に消極的な候補者が有利になる展開を恐れている。

年初から2月の国会再開まで最高値更新を続けたボベスパ指数の勢いはどこへやら、市場の楽観的ムードは選挙が終わるまでは息をひそめることになるのだろうか。

(文/原田 侑、写真/Fernanda Carvalho/Fotos Públicas)

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