ブラジル サンタカタリーナ州産 豚肉がやってくる!

2013年 07月 25日

Pork

サンタカタリーナ州産の豚肉の、日本への輸入が今年5月に解禁された。

先月ルセフ大統領来日の予定時に、日本で阿部総理と一緒に食べるという噂に
なっていたサンタカタリーナの豚肉。大統領はブラジル国内のデモの影響で来日できなかったが、豚肉はやって来る。

日本は豚肉輸入という点では世界トップの52億ドルを費やしているのですが、知っていましたか?

サンタカタリーナ産の豚肉は非常に上質だと言われているので、鶏肉輸入では90%をブラジルから輸入している日本は、豚肉に関しても大きな市場になる可能性を持っている。

ブラジル豚肉生産輸出業協会(ABIPECS)の報告によると、近年のブラジル産豚肉の生産量、輸出量および一人当たりの年間消費量はすべて増加傾向にあり、2005年と2009年ではそれぞれ、約2872千トンから約3109千トンに8.3%増加、輸出相手国としては、ロシア、アルゼンチン、ウクライナ、シンガポール向けが増加していた。

そんな中、ブラジルからの豚肉の最大の輸入国、ウクライナが改めて輸入制限を解禁したことで、順調に伸びてきたブラジルの豚肉輸出にさらに拍車がかかると見られている。2009年の生産量に対する輸出割合は19%であるが、近年の輸出余力は徐々に増加傾向にあることから、ABIPECSは復活するウクライナ市場、世界一の豚肉輸入国の市場解禁によって「2013年に輸出が好転するのは確実視される」としている。

巨大な輸入国による市場の開放は、豚肉業界にとって、最大の勝利と位置付けている。 というのも、飼料として使用されるトウモロコシと大豆の国際相場の上昇に伴い、業界は現在、価格を引き上げざるを得ない状況にあるため、市場拡大は大きなニュースだ。

これから、ブラジル、サンタカタリーナ産の豚肉が市場で見られることになる。

(文/加藤元庸)