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8月29日開幕の第16回リオデジャネイロ国際ブックフェアは、ジラウド(ジラルド)を大フィーチュア

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リオデジャネイロで開催される、南米最大のブックフェア「Bienal Internacional do Livro do Rio de Janeiro ビエナウ・インテルナシオナウ・ド・リヴロ・ド・リオデジャネイロ(リオデジャネイロ国際ブックフェア)」。第16回目を迎える2013年のフェアでは、ブラジルを代表するイラストレイター、漫画家、作家のジラウド(ジラルド)にオマージュが捧げられていると、8月26日にAgencia Brasilが伝えている。

ジラウドがこれまで発表した本は150以上、800万分以上を売り上げ、今も「毎年1冊は出版したい」と語っているという。

ジラウド(ジラルド)こと、Ziraldo Alves Pinto ジラウド・アウヴィス・ピントは1932年、ミナスジェライス州カラチンガ生まれ。母親のZizinha ジジーニャは縫物職人、父親のGeraldo ジェラウドは図書館司書。両親の名をそれぞれとって、Ziraldo ジラウドと名付けられたという。

一番最初に絵を書いたのは6歳のとき。当時のジラウドが描いたタトゥ(アルマジロ)の絵は地元のミナス新聞の子供版に掲載されたという。

最もよく知られているのは児童向けの作品たちだが、70年代には「パスキン」誌などに社会風刺漫画を書いていた。

「たまたま児童向けの作品を多く描くことになっていったんだ。でも結果的にはよかったと思っている。なぜなら子供は、先が長いからね」

ブックフェアではジラウドのサイン会は人気のあるイベントとなっていて、ここ10回のフェアでも毎回1500人が集っているという。50歳未満の読者はジラウドをハグし、「マルキーニョ坊や」や「ペレレと仲間たち」などの懐かしい話をするという。

ジラウドが生んだ代表的なキャラクター「マルキーニョ坊や」は、ブラジルではロングセラーとなっている絵本「O Menino Maluquinho やんちゃなマルキーニョ」の主人公。オペラ、TVドラマ、映画、芝居にもなった。オペラ版では監督をKaren Acioly カレン・アシオリが、音楽をErnani Aguiar エルナニ・アギアールが手掛けている。

もうひとつのジラウドの代表作で、児童向けの最初の作品でもある「FLICTS(フリッチス ふしぎな色の旅)」が誕生したのは1969年。

「FLICTS(フリッチス ふしぎな色の旅)」は、どこにもない“不思議な色“である主人公フリッチスが、世界を旅して、自分を受け入れてくれる友人を探すという物語。しかし本人は自分の色はとても目立たない色で、赤のような力強さもないし、青のような静けさもないと思っている。詩のように語るこの絵本では、各々の色はそれぞれのエモーションを表わす色で、どれも必ず何か意味のある色であると語る。フリッチスも最終的に、世界の中で自分の居場所を見つける。

今回、第16回リオデジャネイロ国際ブックフェアで、ジラウドはMelhoramentosメリョラメントス社から5冊の出版物を紹介する。

「O Menino que Veio de Vênus 金星から来た男の子」は、さまざまな惑星から来た子供たちの話を描いた10冊シリーズのうち、6番目の作品。

「Os Haicais do Menino Maluquinho やんちゃなマルキーニョの俳句」は、マルキーニョのことを、彼の家族や自然のことなども取り込んで俳句で表現したもの。

また、女性作家 Anna Muylaert アナ・ムイラエルのふたつの本にイラストを描いているが、これもブックフェアで紹介される。そのうちのひとつ「Adivinha Que Dia É Hoje? 今日は何曜日?」は、TVブラジルのシリーズで作られたもの。マルキーニョ坊やが5歳のときと10歳のとき、大人になってからの、誕生日のお話。「 O Menino Que Tinha uma Panela na Cabeça 頭に鍋をかぶった坊や」から「Menino Maluquinho」が生まれた経緯も語られているという。

ハードカバーのアルバム「Os Homens Tristes 悲しい男たち」は、大人向けの本。ジラウドと親しい画家Paulo Vieiraパウロ・ヴィエイラ、脚本家の Gustavo Luiz Ferreiraグスターヴォ・ルイス・フェヘイラが、60年の間に貯めたジラウドの絵やメモを集めたものだそうだ。詩人のFerreira Gullarフェヘイラ・グラールも一筆寄せているという。

また、マルキーニョに関する二つの漫画「Maluquinho de Família 家族のマルキーニョ」「Maluquinho Pega na Mentira マルキーニョ、ウソを捕える」も新たに用意される。

ジラウドの娘で作家、シナリオライターのDaniela Thomas ダニエラ・トマスは「ジラウド惑星」というブースを用意していて、ここではジラウドのサイン会も行われるという。

今後ジラウドは、惑星の男の子たちシリーズを終わらせた後、これまでと異なるメディアでの作品発表を考えているという。

(文/麻生雅人、写真/Tomaz Silva/ABr)
ジラウド・プロジェクトを常に行っているという非営利女性キリスト教団体UCFは、かつてジラウド自身のマリオネッチを制作してジラウド本人に寄贈したという。今もそのマリオネッチはリオのジラウドの事務所にある

「やんちゃなマルキーニョ」(訳/松本乃里子)
http://www.sayzansha.com/jp/books/978-4-86389-025-1.html

「フリッチス ふしぎな色の旅」(訳/松本乃里子)
http://www.ofusha.co.jp/3/flicts/index.html

16ª Bienal Internacional do Livro do Rio de Janeiro
http://www.portalgl.com.br/

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