ブラジル出身のカルロス・サウダーニャ監督が故郷リオを描いたアニメ「ブルー 初めての空へ」
2013年 10月 2日
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リオデジャネイロを舞台に、絶滅危惧種の青インコをめぐる冒険譚を描いた3Dアニメ映画「ブルー 初めての空へ(RIO)」(2011年)。日本では11年にラテンビート映画祭で2D上映されたものの、これまで一般劇場公開は見送られていた。同作品が10月5日(土)より、全国のイオンシネマで期間限定上映される(2D版)。
主人公のブルーはオスの青インコ。幼いころに密猟者に捕まりアメリカ合衆国へ連れられたが運よくやさしい女の子リンダに拾われ、今日まで育てられてきた。
ある日、リンダが店主を務める本屋に鳥類学者チェリオが現われたときから、ブルーとリンダの運命は大きく変わっていく。ブルーは絶滅危惧種の貴重なオスで、種の危機を救うため、リンダやチェリオと共にブラジルへ帰還することに。
カーニバルをまじかに控えたリオデジャネイロへやってきたブルーは、同じ青インコのジュエルと出会う。リオの自然の中で育ったジュエルに惹かれるブルーだったが、都会の籠の中で暮らし空さえ飛んだことのない彼は、勝気なジュエルに想いを告げられない。そんな折、ジュエルとブルーは、ファヴェーラに拠点を持つ密猟者に捕えられてしまう。
果たして、飛べないブルーは、ジュエルを守ることができるのか? ブルーとジュエルはブローカーに売り飛ばされる前に脱出できるのか?
(次ページへつづく)
(文/麻生雅人、写真協力/プリマ・ステラ、マイシアター)