これもブラジル名物!? ブラジルフルーツ味のフローズン・ヨーグルト

2013年 10月 14日

フローズンヨーグルト

ココナッツやバナナなどフルーツなど幾種類もの味が選べるソフトクリーム状のヨーグルト風アイスに、ナッツ類やリアルフルーツなどをトッピングして食べるiogurte gelad (フローズン・ヨーグルト)。

ブラジルでの流行はリオから始まった。2007年に「Yogoberry(ヨゴベリー)」がリオにオープン。同社は11州と連邦区にフランチャイズ展開した。

翌2008年夏、レブロンに「Yoggi(ヨギ)」が登場。これに「Yoforia」、「Zebra Zero」が続き、カナダからは「Yogen Früz」も上陸。

ブームはサンパウロにも飛び火して、2009年12月には、モルンビー・ショッピングにアメリカ合衆国生まれの「Tutti Frutti Frozen Yogurt」が上陸。フローズン・ヨーグルトは今ではすっかりブラジル人の生活の中に定着している。

でも実はこれらのフローズン・ヨーグルトは、厳密にはヨーグルトといえるかどうかは微妙。2011年4月に「フォーリャ」が報じたところによると、リオ検察庁が有名な勇名チェーン店8社の成分を検査したところ、ヨーグルトと言える成分のバクテリアが検出されたのは唯一「Yogen Früz」の商品のみ。消費者保護協会(Proteste)が調査した。

「Yogolove」、「Yoforia」、「Yoggi」、「Yogoberry」、「Tutti Frutti Frozen Yogurt」、「Bendita Fruta」に関してはほとんど検出されず、 いうなれば<ヨーグルト風味のソルヴェッチ(アイスクリーム)>。「Yogofresh」に至っては、ヨーグルト成分はまったく検出されなかったという。

現在では「Yogen Früz」は自社ブログで堂々と「yogen früz named only frozen yogurt in brazil」とうたっている。

とはいえ、ヨーグルト風味でさっぱりしたフローズン・ヨーグルトはやっぱり街歩きの休憩タイムには嬉しいアイテムだ。リオでは「Yogoberry」、「Yoggi」の人気は根強い。

トゥッチフルッチ

「Tutti Frutti Frozen Yogurt」はサンパウロのガレオン空港に出店、旅行者にも人気だ。ガレオン空港の「Tutti Frutti Frozen Yogurt」は、カップを受け取り、自分で好きな味のフローズン・ヨーグルトを選び、取った分だけ重さに応じて支払いをする“ポルキロ”方式。ヨーグルトにはアサイー、ココナッツ、バナナ、ライチ、キーウィなどがある。

ベーシックなヨーグルトのメニューやトッピングの種類は、フローズンヨーグルトの店によって異なり、それぞれにウリのアイテムもある。「Yogi」ならジャブチカーバ、「Yogoberry」は緑茶が人気だ。

ブラジルを訪ねたら、ぜひブラジルフルーツ味のフローズンヨーグルトをお試しあれ!

(写真、文/麻生雅人)