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「シアーズ」が「カーザス・バイーア」と提携して再上陸。
外資系企業商品も続々とブラジルで販売再開

シアーズ

アメリカ合衆国の大手流通「シアーズ」チェーンがブラジルに上陸したのは1940年代のこと、なのだそうだ。以来、ブラジルで長きにわたって親しまれていたが、1990年に撤退している。「シアーズ」だけではない。日本企業も含め、ハイパーインフレなどで経済が混乱した1990年代には、多くの外資系企業がブラジルから撤退した。

その「シアーズ」が2014年、ブラジルに再進出すると11月16日付け「ヴェージャ」(電子版)が伝えた。ブラジルの大手家具・家電チェーン「カーザス・バイーア」と提携してフランチャイズ展開をするという。

流通する商品自体にも、動きはある。最近ブラジルのスーパーマーケットで、かつては流通していたのにいつのまにか見なくなっていた海外企業メーカーの商品が、再び陳列棚に並び始めているのだ。

「ヴェージャ」によると、「コカコーラ・ライト」、「キットカット」、「ロロ」などが戻ってきているという。

復活しているのは90年代に撤退した企業の商品だけではない。「ヴェージャ」は、11月1日には、2001年に撤退していたポテトチップ「レイス」を、ペプシコラジルが販売再開した話題を報じている。11月13日にも、1995年に発売された後、2000年に撤退していたクッキー「オレオ」が再び販売再開した話題を報じていた。

どうやら、これまでブラジルの消費者の嗜好では国内産商品が好まれていたが、新中間層の増大で、マーケットの嗜好が変化しつつあるようなのだ。海外旅行者が増加したことも、マーケットにグローバルな嗜好が表われている要因のようだ。

コンサルティング会社トロイアーノのジャイミ・トロイアーノ社長も「海外旅行で目にした商品を国内で見かけると買う、という傾向もあるでしょう。今、ブラジル人たちは海外企業の商品を手にしてリッチな気分に浸りたいのでしょう」と語る。

世界中の流通業にとって、ブラジルはホットな市場となりそうだ。

(写真/LatinContent/Getty Images)
写真は2013年8月15日にメキシコシティで開催された Sears Fashion Parade – Autumn/Winter 2013 シアーズ・ファッションパレード、2013秋冬コレクション。シアーズは本拠地アメリカ合衆国のほか、カナダ、メキシコで百貨店を展開している

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著者紹介

麻生雅人 Massato Asso  ブラジル文化の紹介、文筆、TV・ラジオ番組、ブラジル関連催事企画広告監修、編集、音楽選曲。Mega Brasil編集長。2001年以来、年に数回渡伯してブラジル各地の食文化、トレンド、伝統芸能などを調査。

編著に「A Boa Vida」(三越伊勢丹ホールディングス)、「A Boa Vida 2015」(三越伊勢丹ホールディングス、※サイトのみ)、「ブラジルカルチャー図鑑(共同編集:山本綾子)」(スペースシャワー・ブックス)、「ブラジリアン・ミュージック」「サンバ」(以上シンコー・ミュージック)など。「るるぶ ブラジル・アルゼンチン」、「R25」、「アウテルナチーヴァ」など旅行ガイド、雑誌、ブラジル音楽CD解説などにも執筆。

出演は「ボサノバ最高の詩人モラエス」(NHK-FM 13年11月)、「日曜喫茶室」(NHK-FM 14年5月)、「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ 14年6月)、「ブラジルまるかじり紀行」(NHK-FM 14年6月)、「ブラジルまるかじり紀行2」(NHK-FM 15年6月)、「今日は1日ブラジルまるかじり三昧」(NHK-FM 16年7月)、「ノンストップ」~<そもそもシュラスコとは何?>(フジテレビ 16年8月)など。

講演は「第一回ブラジル食品展示会」(駐日ブラジル大使館 16年2月)、「第二回ブラジル食品展示会」(駐日ブラジル大使館 16年8月)、「ブラジルはなぜカラフルなのか」(パナソニックセンター、16年8月)、「カラフルでおいしいブラジル」(LunchTripブラジル便 16年10月)、「ブラジル食品飲料市場の最前事情 国内地方産物への注目とQOL志向の高まり」(日本ブラジル中央協会 17年1月27日)など。

最新刊は「おいしいブラジル」(スペースシャワー・ブックス、16年)