ブラジルが国内線枠に海外キャリアを解放!? 日本の航空会社でW杯観戦が可能になるか

2014年 01月 14日

ブラジリア空港

いろいろな噂が飛び交う中、ブラジル政府もインフラ整備に躍起のようだ。

ブラジルは6月と7月のW杯開催期間、ゲームの開催地となっているホスト都市間旅行のオプションを拡大して、約1500の新しい国内線が1月20日の週にも認可されるであろうと、1月10日(金)付けの「ロイター」が伝えている。ブラジル政府と地方航空会社間で高まっている緊張を緩和することにも繋がりそうだ。

とはいえ、課題は山積みのようだ。世界第3位というブラジル国内の航空業界が抱える潜在的な問題のひとつでもある、安全対策も挙げられる。また航空会社に要求される多くの余分な便にかかる空港課税や、実際に飛行機の数をW杯開催時だけのために増やせるかどうかも検討が必要のようだ。

ルセフ大統領の重要なスタッフの一人は、日本代表が試合を行う予定となっているクイアバに関しては、現在ある空港とは別に、新たな空港を開ことも考えられると述べておち、日本人観戦客のプランにも影響を及ぼすする可能性がある。

さらには、価格釣り上げを防止するために、日本航空や全日空を含めた国外のキャリアに国内線枠を開放することも考えられているという。ただし、これに関してはブラジルの国際航空運送協会(IATA)幹部は「実際には非常に困難」と語る。

「北半球の航空会社は多くの場合、半年前にはフライト予約しなければならず、欧州や米国のキャリアは、それぞれの夏の休暇中に予備の航空機を持っている可能性は低いからです」(IATA幹部)

また、遠く離れたブラジルの空港でのチェックイン、メンテナンスおよびその他のサポート要員、人材の問題を考えると、とても難しい問題だろう、とのこと。

世界中のワールドカップ観戦者や旅行代理店はいち早く安心したいところだが、答えが出るのはいつだろうか。

(文/加藤元庸、写真/Elza Fiúza/ABr)
写真はブラジリア空港。機体はブラジルのキャリア、TAM(タン)航空と、GOL(ゴウ)航空