イングランドのロイ・ホジソン代表監督、アレーナ・ダ・アマゾニアを視察。マナウス市を観光も
2014年 02月 18日2月17日(月)、ワールドカップブラジル大会の初戦をマナウスで迎えるイングランドのロイ・ホジソン代表監督が同地を訪問、アレーナ・ダ・アマゾニアを視察した。
視察にはアレックス・エリス駐ブラジル英国大使、Artur Virgílio do Carmo Ribeiro Neto アルトゥール・ヴィルジリオ・ド・カルモ・ヒベイロ・ネト・マナウス市長、Omar Aziz オマール・アジス・アマゾナス州知事も同行した。
視察ツアーでホジソン監督はマナウス市や近郊も観光。アマゾンのボート・ツアーでは、「エンコントロ・ダス・アグアス(水の出会い)」と呼ばれるネグロ川とソリモンイス川の合流地点も訪ねた。
同地点では、黒いネグロ川と、褐色のソリモンイス川が合流するも、両者の水が交わらずに2色の川が並行して約10km近く流れる現象が見られる。アマゾン川は支流ごとに自然環境が異なり、水の色も同じではない。本流のソリモンイス川は茶褐色。水没林地帯を抱えるネグロ川は樹木の成分が溶け込み黒く濁っている。両者の水が混じり合わない理由は水温や水の成分が原因だと考えられている。
また、監督は有名なアマゾナス劇場(Praça São Sebastião, Centro)へも足を運んだ。19世紀末~20世紀初頭、ブラジルのアマゾン地方は天然ゴムの名産地で世界中の市場をほぼ独占していたことから、集積・積み出し地だったマナウスは当時、ゴム景気を謳歌している。1986年に定礎が行われたTeatro Amazonas アマゾナス劇場は、大理石はポルトガルやイタリア、手すりなど内装はイギリスから輸入して作られた豪華絢爛なオペラハウスだ。ゴム景気の繁栄ぶりを物語る建物として知られている。
(文/麻生雅人、写真/The FA)