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アレーナ・ダ・アマゾニア完成は4月の可能性も

アレーナだアマゾニア11月

アマゾナス州のオマール・アジス州知事が、スタジアムの完成について(落成式が予定されていた)2014年1月15日までに引き渡しを行うことを、優先させないと語ったと、12月16日(月)付け「エスタダォン」(電子版)が報じた。オマール州知事は、FIFAが定めた最終期限である2014年4月1日にはスタジアムを引き渡すことができるだろうと強調したという。

建設中のアレーナ・ダ・アマゾニアでは14日(土)に作業員のマルクレウド・ヂ・メロ・フェヘイラさん(22)が35メートルの高さにある屋根から転落死する事故が起きていた。事故を受けてスタジアムでは高所での作業は、労働裁判所の命令で現在、禁止されているという。

現場では、定められたセキュリティの要件が満たされていなかったという声が上がり、作業は中断されている。アレーナ・ダ・アマゾニアでは2013年3月にも作業員ハイムンド・ノナート・リマ・ダ・コスタさん(49)が転落死する死亡事故が起きていた。ハイムンドさんの場合は5メートルの高さからバランスを崩して落下した事故だったが、頭部を強打していたという。

「24~48時間以内にはっきりしたことがいえると思いますが、現時点で納期は最優先していません。FIFAの最終期限4月1日まで、まだ時間はあります」(オマール州知事)

知事は労働公共省の検察官に、まずは建設現場のセキュリティの監視を厳格化することを伝えたという。労働公共省は16日(月)の午後に、事故現場の視察を終えたという。

(文/麻生雅人、写真/Getty Images)
マナウス、アレーナ・ダ・アマゾニア、2013年11月19日。この時点では作業は順調に進んでいるように見えていた

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