アレーナ・ダ・アマゾニアで作業員1名が転落死

2013年 12月 15日

アレーナダアマゾニア

工事作業が終わっていなかったマナウスのアレーナ・ダ・アマゾニアの建設現場で働いていた作業員1名が12月14日(土)未明、高さ35メートルの屋根から転落して死亡したことを同日づけ「グローボ」(電子版)などが報じている。

事故があったのは早朝4時で、亡くなったのはマルクレウド・ヂ・メロ・フェヘイラさん(22歳)。工事を担当する建設会社アンドラーヂ・グチエヘスは事故の原因を究明するための内部調査を開始した。

同社が発表した声明によると、作業員は救助されて息のあるうちにマナウスの「8月28日緊急治療病院」に搬送されたが、負傷が大きく土曜に息を引き取ったという。

「事故を深く哀しみ、作業員のご家族にはお悔やみを申し上げると同時に補償を用意します」と同社はコメントしている。

同スタジアムでは2014年6月15日にイギリス対イタリア戦、19日にカメルーン対クロアチア戦、23日にアメリカ合衆国対ポルトガル戦、26日にホンジュラス対スイス戦が予定されている。

事故を受けてアマゾナス州建設業労働者組合はセキュリティ体制に問題があるとしてストライキも視野に入れている模様。

11月27日にはサンパウロのイタケラォンで2名が犠牲になる事故がおきたばかり。工事を急ぐあまりに現場の作業環境に無理なしわ寄せがいかないことを願うばかりだ。

(文/麻生雅人、写真/Gabriel Smith R)
写真は2013年11月24日に撮影されたアレーナ・ダ・アマゾニア