日本対ギリシャ戦が予定されているナタウ(ナタール)のスタジアム、完成は3月!?

2013年 12月 13日

アレーナ・ダス・ドゥナス

日本対ギリシャ戦が予定されている、リオグランヂ・ド・ノルチ州ナタウ(ナタール)のアレーナ・ダス・ドゥナスの完成が遅れている。12月11日付け「UOL」(電子版)は、完成は2014年3月にずれ込むのではないか、と報じている。

「UOL」によると、同州政府は12月2日の週に、現時点で発表されているスタジアム建設費の予算に、仮設の座席 11,744席のコストが入っていないことを明らかにしたという。

州政府は仮設座席のコストをなるべく安く抑えるための計画を立てているところだという。イスはレンタルになるため、ワールドカップ開催の直前に借りて、大会後にすぐに返却すれば、もっともコストを抑えることができるとのこと。

リオグランヂ・ド・ノルチ州のデメトリオ・トヘス・ワールドカップ臨時代表によると、FIFAは、2013年の12月末までにスタジアムを100%完成しなければならないという期限を設けているが、(12月末に間に合わなかったとしても)スタジアムのテストを行うには問題がないという。現時点でスタジアムは、座席をのぞいて97%が完成しているという。

アレーナ・ダ・ドゥナスの場合、座席は全部で31,375席になるという。仮設の11,744席を借りるために新しい予算が組まれたため、当初予定されていた予算4億ヘアイス(レアル)(約178億円)は上回ることになる。

トヘス臨時代表は「イスのレンタル料は各社で異なるため、現時点ではあといくら必要なのか、まだ言えません」という。イスのレンタル代は現時点で公表することが法律で禁じられているとのこと。

ちなみにサルヴァドールのフォンチノヴァ・スタジアムでは、コンフェデレーション・カップの際に5000席を臨時に追加して、バイーア州政府が1140万ヘアイス(レアル)(約5億700万円)を費したとのこと。

また、サンパウロのイタケラォンでは開幕試合の際に2万席の仮設座席が必要で、サンパウロ州政府によると3810万ヘアイス(レアル)(約17億円)を必要とするという。ちなみにイタケラォンも工事の事故の影響で完成は4月にずれ込むとみられている。現在まだ完成していないクイアバ、クリチバのスタジアムも、それぞれ完成は2月にずれ込むという。

FIFAは、これらの完成が遅れているスタジアムに関して、椅子がすべて設置されない限り最終的な枚数が確定しないため、座席の数以上のチケットは売られることのないように、発売するチケットの枚数を制限しているという。

「OUL」は抽選が行われる前の12月4日にも、イタケラォン、アレーナ・ダ・バイシャーダ、アレーナ・ダ・パンタナウはスタジオが未完成で席数が確定していないため、FIFAはチケットの販売枚数を制限して少な目にするというニュースを伝えていた。

※為替は1ヘアウ44.476333円で換算、12月13日現在

(文/麻生雅人、写真/Getty Images)
写真は21013年12月8日のアレーナ・ダス・ドゥナス、ナタウ(ナタール)