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ファヴェーラの常駐警察UPP支部、一夜に3箇所が攻撃される

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2008年以来、リオデジャネイロの30以上のファヴェーラに設置されている、常駐の軍警察治安維持部隊(Unidade de Polícia Pacificadora)、通称UPP(ウー・ペー・ペー)。

日本の交番のように24時間体制で常駐して、地域のコミュニティに根差した活動を行って来た。実際UPPが常駐するようになってから、コミュニティの犯罪が減少している面もあるという。

しかし、そんなUPPに対し、昨年から犯罪組織による攻撃が相次いでいる。3月20日(木)には、3箇所のUPP支部への襲撃が相次いだ。同日付け、翌21日付けの「G1」(電子版)が報じている。

3月20日(木)、リオ市北部のマンギーニョス地区にあるファヴェーラ・マンデラでUPP支部のコンテナが燃やされた。さらにガブリエウ・トレド司令官を含む警官2名が銃撃を受けて負傷。ガブリエウ司令官は腿を撃たれ、軍警察総合病院で手術を受け、21日(金)の7時には無事、復帰した。

同じ20日、リンス・ヂ・ヴァスコンセロス地区のファヴェーラ、Camarista Méier カマリスタ・メイエルでも武装集団によるUPP支部への攻撃があった。こちらは負傷者は出なかった。2月末にも、同じくリンス地区のファヴェーラ、Gambá ガンバーでコンテナへの放火があったばかりだ。

メイエルにある第3軍警察大隊(3º BPM)によると、直後にマラニョン通りでバスへの放火もあったというが、UPPへの攻撃との関与は不明だという。

そしてもう1件、22時ころに、アレマォン地区でも攻撃があった。第16軍警察大隊(16º BPM)によると、シュベイリーニョあたりの ファヴェーラ、Nova Brasilia ノヴァ・ブラジリアで激しい銃撃戦が起こり、こちらは犯罪者側の2名が負傷したという。アレマォン地区では3月6日(木)に同じくノヴァ・ブラジリアでパトロール中の軍警察官Rodrigo Paes Leme ホドリゴ・パエス・レミ(33)が胸を撃たれて死亡する事件があったばかり。

20日の3件の襲撃をいれると、2014年に入って7箇所のUPP支部が襲撃されたことになる。

3月14日(金)にも、ホッシーニャ地区で発砲攻撃があった。

ペーニャ地区でも、頻繁にUPPが攻撃されている。ホッシーニャのUPPが襲撃される前日の3月13日(木)には、ヴィラ・クルゼイロのUPPが襲われ、レイヂソン・アウヴィス副司令官が命を落とした。ヴィラ・クルゼイロでは2月28日(金)にもWagner Cruz ヴァギネル・クルス、2月2日(日)にはファヴェーラ・パルキ・プロレタリオでAlda Rafael Castilho アウダ・ハファエウ・カスチーリョと、立て続けに警察官が犠牲になっている。

20日(木)の複数攻撃を受けてリオのセルジオ・カブラウ州知事は、プラナルト宮でジウマ大統領と会談して連邦政府軍の応援を要請。政府も軍の派遣を発表した。

(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)
3月21日(金)、襲撃から一夜明けたマンギーニョス地区にあるファヴェーラ・マンデラ。朝から焼けたUPP支部コンテナ付近の清掃がはじまった

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