カテゴリ : 社会
2013年 11月 5日 14:39
11月4日(月)、ホッシーニャのコムニダーヂ(ファヴェーラのコミュニティ)で約70名のUPP(軍警察治安維持部隊、Unidade de Polícia Pacificadora)隊員の入れ替えが行われることが発表されたと「エザミ」(電子版)などが伝えた。
UPPの組織の中でもホッシーニャは規模が大きく、700名以上の警官が常駐しているという。交代は警察自身が自発的に行うもので、1週間くらいかけて、段階を踏んで行われていくという。
入れ替わるのは、ドラ・マルタ、シャペウ・マンゲイラとバビロニア、パヴァオン-パヴァオンジーニョとカンタガロ、ラデイラ・ドス・タバジャラスとモーホ・ドス・カブリトス、ヴィヂガウなど、リオデジャネイロ市の、ゾナ・スウと呼ばれる南部にある他のコムニダーヂのUPPに努める警官たち。
交代する警官の多くは、自ら移動を願い出ているという。その理由として、アマリウドさん殺害事件を受けて、この地区での活動に対してモチヴェーションを失ってしまったことなどが挙げられている。警官の中には精神科医に心のケアを求めている人も少なくないという。
(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)
■関連記事
・アマリウドさん殺人事件、関与した警官は25名に。捜査かく乱工作の新証言も
・ファヴェーラに常駐する治安維持部隊UPP(ウー・ペー・ペー)
・ブラジルのリオで、アマリウド・ヂ・ソウザさんの消息を求める抗議運動広がる