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国際アンデルセン賞2014、作家賞で日本の上橋菜穂子、イラスト賞でブラジルのホジェル・メロが受賞

Cavalhadas de Pirenopolis

ブラジルの絵本作家、イラストレイターのRoger Melo ホジェル・メロが3月24日(月)、ボローニャで開催された国際児童・青少年図書フェアにて、国際アンデルセン賞2014のイラスト賞を受賞した。28日(金)付け「エスタダォン」が報じた。

1956年から(イラスト賞は1966年より)続く国際アンデルセン賞は、この分野では最も歴史が古く権威ある賞だという。表彰は隔年で行われている。

国際児童図書評議会(IBBY)のAhmad Redza Ahmad Khairuddin代表によって発表された2014年の受賞者は、作家賞が日本人の上橋菜穂子、イラスト賞がホジェル・メロだった。

同賞イラスト賞のカテゴリーが設置されてから50年。ブラジル人が受賞したのは初めて。この快挙に受賞会場は沸いたという。

代表によってホジェル氏の名が告げられたとき「代表が話し終わる前にブラジル人たちは歓喜して、地面が揺れるほどでした」とホジェルは語る。

作家賞のカテゴリーでは、ブラジル人作家は1982年にLygia Bojunga Nunes リジア・ボジュンガ・ヌニス、2000年にAna Maria Machado アナ・マリア・マシャードが受賞しており、ホジェルはリジア、アナと共に歴史に名を残すことになった。

日本人作家は1994年にまどみちお(作家賞)、1980年に赤羽末吉(イラスト賞)、1984年に安野光雅(イラスト賞)が受賞している。

「国際的な評価が私たちの(ブラジルの)作品に目を向けてくれたのです。アナやリジアは文章でしたが、今日、ようやくイラストでも評価されたのです。(ブラジルには)魅力的で多岐にわたる活躍をする、才能ある作家が無数にいます」(ホジェル・メロ)

これまでホジェルは、ゴイアス州ピレノーポリスで行われる聖霊祭の伝統行事カヴァリャーダ(騎馬対戦)を語った「Cavalhadas de Pirenópolis(ピレノーポリスのカヴァリャーダス)」、マラニョン州などに伝わる伝統行事ブンバ・メウ・ボイを語った「Bumba meu Boi Bumbá(ブンバ・メウ・ボイ・ブンバ)」、マングローブ林の生態系などを語った「Mangue(マンギ)」など、ブラジルの歴史や自然、伝統行事などを題材にした絵本も作って来た。

そんな、自国の文化や歴史を絵で伝える活動も、評価対象となり「子どもを子ども扱いせずに、巧みなイマジネーションを駆使したイラストを通じて文化的な事象を伝えている。彼が表現する色鮮やかな物語を通して、世界中の子どもたちはより広く、より深く文化や歴史を知ることができる」と評された。

ホジェル自身も審査員の言葉に共感したという。

「ステレオタイプな表現、偏見が入り込んだ表現、子どもだからといって子ども扱いすることなどに、陥らないようにとても気を配っています。そしてブラジルを舞台にしたお話を描くことで、世界中と対話できる作品が作れると信じています」(ホジェル・メロ)

ホジェル・メロは5月より安曇野ちひろ美術館で展覧会を開催する。こちらは改めて当メディアでもお知らせする予定。

(文/麻生雅人、写真/Divulgação)
写真は「Cavalhadas de Pirenópolis(ピレノーポリスのカヴァリャーダス)」(発行/AGIR、絵と文/ホジェル・メロ)

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