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王室御用達だったリオの老舗化粧品ブランド「グラナード」

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今もリオを中心にブラジル中で広く愛されているグラナードは、リオデジャネイロの老舗ブランド。創業は1870年。カーザ・グラナード薬剤研究所及び薬品店株式会社が、ポルトガル人 José Antônio Coxito Granado ジョゼー・アントニオ・コシット・グラナードによってリオデジャネイロに作られたのがすべてのはじまりだ。

同社はブラジルの植物や花から抽出した成分と、ヨーロッパから輸入した成分を融合した商品を開発した。

グラナードは製品のクオリティと効能が認められ、帝政時代のブラジル王室に御用達薬品店となり、当時の皇帝ドン・ペドロ2世に愛用された。1880年ごろには Imperial Drogaria e Pharmacia de Granado & Cia グラナード・帝国薬品薬局会社と屋号を変えたこともある。

共和制移行後に財務大臣を務めた政治家Rui Barbosa フイ・バルボーザ、熱帯病研究の先駆者として知られる医師で科学者のOswaldo Cruz オズヴァウド・クルース、奴隷制廃止に尽力した政治活動家、ジャーナリストの José do Patrocínio ジョゼー・ド・パトロシニオ、20世紀初頭にリオデジャネイロ市長を務めたFrancisco Pereira Passos フランシスコ・ペレイラ・パッソスなども、グラナードの顧客として伝えられている。

1903年には、ジョゼーの兄弟João Bernardo Coxito Granado ジョアン・ベルナルド・コシット・グラナードにより、靴の中などに振りかけて使う防菌パウダー「Polvilho Antisséptico(ポウヴィーニョ・アンチセプチコ)」を開発した。このパウダーは、衛生学者として名高かく健康管理検査官主任でもあったオズヴァウド・クルースの認可を受けて製造されたものだった。金色のアールヌーヴォー模様のパッケージが目印の同商品は、成分もほぼ変わらずに、今もグラナードの定番商品として販売されている。

1915年には保湿成分で知られるグリセリンを使った石鹸「グリセリーナ」が発売した。

グラナードは同族経営を3代続けた後、1994年からは英国人クリストファー・フリーマンが経営している。

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2004年にはパラー州ベレンの石鹸メーカー「Phebo フェーボ」(1930年創業)の商標と工場を買い取った。フェーボ石鹸は現在、ブラジル各地のスーパーマーケットでも売られ広く親しまれている。また、2007年から、ファッションブランド、イザベラ・カペートとのコラボ商品の香水を発売。その後、同ブランドとのコラボラインで、イザベラ・カペート石鹸も発売されている。

2007年にはリオ市のレブロン地区やサンパウロ市ジャルジンズ地区にも店舗を展開。現在では、リオ市とサンパウロ市の各地域のほか、ニテロイ市(リオデジャネイロ州)、カンピーナス市(サンパウロ州)、ヒベイラォン・プレット市(サンパウロ州)、ベレン市(パラー州)、クリチーバ市(パラナ州)、ロンソリーナ市(パラナ州)、ブラジリア市(連邦直轄区)、ヘシーフィ(レシフェ)(ペルナンブッコ州)、ベロオリゾンチ市(ミナスジェライス州)、サルヴァドール市(バイーア州)、フォルタレーザ市(セアラー州)、ポルトアレグリ市(リオグランヂドスウ州)に店舗がある。

さて、そんな由緒正しいリオのブランド、グラナードだが、定番商品は「Terrapeutics テーハペウチクス」シリーズの、100%植物成分の固形石鹸。全6種類で、スマトラなどが発祥とされるベンゾイン(安息香)を使った「Benjoim(ベンジョイン)」「Hamamélis(アマメリス)」、「Castanha do Brasil(カスターニャ・ド・ブラジル(ブラジルナッツ))」、「 Calêndula(カレンドゥーラ(キンセンカ))」、お馴染みアサイーを使った「Açaí アサイー」、東洋のエキゾチックな花イランイランやジャスミンを使った「Ylang Ylang(イラン・イラン)」。パッケージの色はそれぞれ、オレンジ、緑、黄、ピンク、薄紫、紫。同シリーズは液体石鹸からシャンプー、香水など幅広いアイテムがある。

「Sabonete Antisséptico サボネッチ・アンチセプチコ(防菌石鹸)」にはトラディショナル、スポーツ、フレッシュの3酒類があり、パッケージの色がそれぞれ茶、緑、青に分かれている。

近年人気なのが、レトロなパッケージのヴィンテージ・ライン。100%植物性の素材が使われ、包装も手作業で行われている。リオデジャネイロの風景が描かれた「Carioca カリオカ」をはじめ、花や果物の香りを使った「Superfino スーペルフィーノ(超いいカンジ、のような意味)」、「Salomé サロメ」、「Benjoim ベンジョイン(安息香)」、「Alfazol アウファゾウ」、「Um sonho ウン・ソーニョ(夢)」がラインアップされている。

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ヴィンテージ・ラインは、固形石鹸のほかボトル入りの液体石鹸、保湿クリーム、芳香液もある。また、缶入りセットはお土産やプレゼントに重宝しそうだ。

2008年に発売された「Pink ピンク」シリーズは、女性向け新シリーズ。やはりレトロなパッケージが目を引く。ラインナップはどんどん追加されており、防菌クリームやパウダーからマニキュアまでが揃う。こちらも、缶入り、手提げバッグ入りのセットも好評だ。

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そんな「Granado グラナード」のショップが日本で初展開されている。

同ショップは期間限定で、伊勢丹新宿店で開催中のブラジルフェア「Abraços do Brasil ! ~ブラジルの抱擁~」の本館2階「センターパーク/ザ・ステージ2」にて5月6日(火・振替休日)まで展開される。

タイトル: 「Abraços do Brasil ! 〜ブラジルの抱擁〜」
会期: 2014年4月30 日(水)〜5 月6 日(火・振替休日)
時間: 10:30 – 20:00  不定休(会期中は休まず営業致します。)
場所: 伊勢丹新宿店本館・メンズ館各階
東京都新宿区新宿3-14-1
連絡先: 03-3352-1111(大代表)

(写真・文/麻生雅人)

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