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デジタル派とアナログ派に分かれるフィグリーニャス(トレーディングシール)コレクター

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1970年、オフィシャル・アルバムを発売する権利を持つ出版社パニーニが、最初のワールドカップ関連シールのアルバムを発売して以来、長く人気を誇って来たというフィグリーニャス(コレクション用シール)。

いわゆるトレーディングカードの一種だが、集めたシールを専用の台帳に貼ってコレクションするのが定番のスタイルだ。ワールドカップの時期になると、大会関連のシリーズが人気を集める。

FIFAがオンライン版のフィグリーニャスを始めて以来、画面上のシールを集めるデジタル方式が登場。世界中のどこからでもアクセスできて誰もがシールを集められるようになった。もちろんこのサービスは無料。ワールドカップブラジル大会のある2014年は、約現在115万人が参加、約4100万の袋が開封され、約5000万枚のシールが交換されているという。

しかし昔ながらのやりかたでシールを集めて台帳に貼るアナログ派は、ヴァーチャルのシール集めでは物足りない様子だ。そんなフィグリーニャスをめぐるこもごもを「エスタダォン」5月18日付けなどが伝えている。

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ワールドカップ用フィグリーニャスのシールを貼るためのアルバムはシンプルなもので5.90ヘアイスだという。しかしシール集めを促すために、アルバムが無料で配布されることもあるという。デラックス版アルバムは24.90ヘアイス。こちらはハードカバーとなっている。現在このデラックス版アルバムの人気が高くパニーニは増刷しているほどだとか。シールは一袋に5枚入っていて、1ヘアウとのこと。

このシリーズのシールは全640枚で、写真は32の国々代表選手たち、スタジアム、、ピッチなど。うち9枚はスポンサーの広告シール。アルバム1冊分のシールをコンプリートするためには最低で一人135.90ヘアイスがかかることになるとのこと。

インターネットの発達と共に、フィグリーニャスの世界も徐々にIT化していった。

しかし、シール集めにITを利用しているのは、デジタル派(ヴァーチャル派)だけではない。

従来通り、お店で袋入りのシールを買って、ダブったシールを持っていないシールと交換しながら集めていくアナログ派もまた、SNSやショップサイトを通じて、遠いところに住んでいる人とカードを交換したり、購入することができるようになったという点で、インターネットから恩恵を受けている。最近では、自分が持っていないカードが一目でわかるスマホ用のアプリも作られているという。

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地球物理学者のフェルナンダ・カルネイロ・オリヴェイラさん(25)は同僚と共にシール集めを初めて、一番最初にシールを集めきった。彼女のグループの作戦は、ブラジルで最も人気が高いSNS、WhatsAppを使っての交換だった。

フェルナンダさんは昼食時間を使って、2冊のアルバムをいっぱいにしたとのこと。職場が入っているビルには多くのオフィスがあり、そこで働く人たちと連絡を取り合ってシール集めを促進させたという。

「私はこの場所でシールをコンプリートしたことが嬉しいのです。いろいろな人と直接、シールを交換することが楽しかったんです」

ブラジリアの公務員グスターヴォ・アラウージョさん(29)は、デジタル版、アナログ版の両方を集めているが、デジタル版はわくわくしないという。

「田舎に住んでいる人は簡単にフィグリーニャスが手に入らないので、Facebookを通じて知り合った人と売買や交換を行うことも少なくありません。やり取りや交渉を経てシールを手に入れるのが楽しいんです。デジタル版はバーチャルなやりとりなので、実感がありません」(グスターヴォさん)

一方、アナログ派にとっては、ブラジルの都市部で定期的に開催されるシール交換会が大切な場となる。リオデジャネイロ市ウルグアイアーナ通りで開催された交換会に参加したご隠居さんのゼキーニャ・オリコロールさん(80)は、週に一回は交換会にやってきて交換するという。

市の東部ペドラ・ヂ・グアラチーバに住んでいるゼキーニャさんは、20年以上、フィグリーニャスを集め続けてきた。今年は自身のアルバムはすでにコンプリートしているが、近所の子どものコレクションを手伝うためにまだ交換会に通っているという。

「わしは飲まないし打たない。女も卒業した。わしの情熱はフルミネンシの試合を見てフィグリーニャスを交換して集めることだけだ。このためだけに旧市街区にやってくるのが楽しみなんだ」(ゼキーニャさん)

(文/麻生雅人、写真/Marcello Casal Jr./Agência Brasil)

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