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先住民族と政府の対話、もの別れに

先住民族ブラジリアで抗議

軍警が弓矢で攻撃されるに至った5月27日のブラジリアでの抗議行動の後、29日に行われた先住民リーダーらとジョゼ・エドアルド・カルドーゾ法相、FUNAI(国立インディオ保護団体)のマリア・アウグスタ理事長との話し合いは2時間以上に及んだが、保護区制定の問題に関しては結局何も決まらずに終わった。30日付エスタード紙などが報じた。

アジェンシア・ブラジルの報道によれば、首都では26日~29日の4日間、「先住民全国運動(Mobilização Nacional Indígena)」と呼ばれる運動が計画され、約120の部族の先住民が集まっていた。

これは、現在議会で審議されている先住民の土地の権利を狭めるような一連の法案の可決に反対する運動だ。問題の法案は、先住民保護区制定権を連邦議会に移す憲法補足法案(PEC)215号、先住民の土地を開発のために明け渡すことを認める法案227号などだ。

話し合いの間、5人の先住民は建物の外で国旗の支柱に自らを鎖で縛りつけた。会合に出席した18人の代表者の一人でバイア州から来た首長のウィルトン・トゥシャーさんは会議終了後、「民主主義を掲げるPT(労働者党)がこんなに専制的だとは思わなかった。16年戦い続けている中で、今回が一番ひどかった。大臣は何の署名もせず、対話の場を設けると言うだけ。がっかりだ」と吐き捨てた。

法務省が出した書面によれば、カルドーゾ法相は提示された問題への解決策を探る努力をすると約束したというが、先住民らの怒りは収まらないようだ。

この結果に先住民の一人も「大臣は嘘吐き。我々の権利を奪い、我々の存在を無視するようなことは受け入れがたい。これからは国に市民戦争が起きる」と憤った。別の一人は支柱によじ登って、儀式で用いる赤い着色料を国旗に塗りつけ、「これは我々の血を意味する!」と叫んだ。

ジウマ政権では先住民保護区の制定がほとんどされておらず、先住民たちは、制定作業が止まったままの土地を直ちに保護区として認め、官報に記載することや、先住民を殺害した人物や先住民に対して憎悪を持っている議員たちへの懲罰、先祖伝来の土地を農場とした農民たちとの抗争で先住民を犯罪者扱いすることを止めることなどを要請している。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Marcelo Camargo/Agência Brasil)

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