カテゴリ : 社会
2014年 05月 25日 23:15
5月24日(土)、サンパウロ市で「Não Vai Ter Copa ワールドカップはナシだ」をスローガンにした今年8回目となるデモが行われた。現地メディア(「フォーリャ」同日、電子版)などが伝えている。
軍警察によると、この日、セー広場に集まったのは約250人~350人(報道によって差がある)だったという。覆面をしている参加者も目立った。
対して軍警察は混乱防止のため約400名の警官を投入して警護にあたった。デモは夜にはパウリスタ大通りやコンソラサォン通りに向かったとのこと。少なくとも「エスタダォン」が夜8時過ぎに報じた時点では、路上でブラジルの旗を燃やすパフォーマンスはあったが、暴力事件や逮捕者の報告はなかったそうだが、一部、警官とのこぜりあいはあった模様。
そんなサンパウロ市では5月10日ごろから、ポンペイア地区の学校の門にワールドカップ開催を批判する路上グラフィティ・アートが描かれ、話題になっている。食べることのできないサッカーボールを前にして泣く少年の絵が描かれている。
絵を描いたのはグラフィティアーティストのパウロ・イトウ。この作品を描いて以降、画像がインターネットで紹介されて広く知られるようになった。
(文/麻生雅人、写真/Getty Images)
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