2015年9月、第1回世界先住民競技大会をブラジルで開催へ。日本へも参加を呼びかける模様
2014年 11月 5日「ブラジル観光公社の協力は大会を成功させるのに不可欠です。促進を必要としている大いなる観光のポテンシャルが、トカンチンス州全体にあります。(州立公園がある)ジャラパォンに加え、民芸品のカッピンドウラード(ビオジュエリーとして世界中で知られている“黄金の草”)もあります。歴史的な街もありますし、アドベンチャーツーリズムができる多くのスポットも持っています」と、パウマス市のカルロス・アマスタ市長は語った。
“2015年、我らはみな、先住民族だ”をモットーに、トカンチンス州の首都パウマス市は、世界中の数十の先住民族からアスリートたちを迎える準備をすすめる。すでに、大会運営のすべての責任を統括する世界先住民競技大会特別事務局も設置した。
エクトル・フランコ代表は計画を無事遂行するため、競技を行うための構造物の建設の展開について述べた。
大会には、アメリカ大陸の先住民族だけでなく、オーストラリア、日本、ロシア、ノルウェー、中国、フィリピンの先住民族の参加も想定されているという。
ブラジル国内からは、約22の部族のアスリートが競技に参加するとみられている。トカンチンス州だけでも7つの部族が存在して、約1万人の先住民族が暮らしている。
競技は、弓矢による射的、投げ槍、綱引き、田舎道での短距離走(100m)、伝統的なカヌー競争、木材運び競争、レスリング、野原でのサッカー、ジクナイチ(頭だけで行う先住民族に伝わるサッカーに似た競技)、水泳、体操などが予定されている。
ブラジルにおける先住民族の競技大会はブラジル政府のサポートを受けて、先住民族の記憶と科学部族間委員会が主宰して、1996年にゴイアス州で始まったという。先住民族の競技大会は、以来ブラジル国内では13回開催されてきたが、世界大会は初めての試みとなる。
カルロス市長は、パウマス市で第一回世界先住民競技大会を実現させる決定は国連部族間委員会の会議で選択されたと述べた。
(文/麻生雅人、写真/Mayke Toscano/GEMT (14/11/2013))
写真は2013年11月14日、マットグロッソ州クイアバ市で行われた第12回先住民競技大会の参加者