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ジウマ新政権のカチア次期農務相に精肉産業大手が反発

カチア・アブレウ議員

(ブラジルの)精肉産業大手で、ジウマ(・ルセーフ)大統領再選キャンペーンの大口スポンサーでもあった企業JBSが、第2期ジウマ政権の農務相に予定されているカチア・アブレウ上院議員(民主運動党・PMDB)就任に猛反対し、関係者を困らせている。2日付伯字紙が報じている。

11月27日に次期財務相と企画相はジョアキン・レヴィ氏とネルソン・バルボーザ氏がつとめることが公表されるなど、ジウマ大統領は今、次期政権の大臣を選出中だ。

その中で、全国農牧連合(CNA)会長で、伯国農業界に強い影響力を持つカチア氏の農務相就任は、アルマンド・モンテイロ・ネット氏(ブラジル労働党・PTB)の商工開発相就任などと共に早くから内定したと思われていた。

だが、これにJBSが待ったをかけた。

同社は先週、ミシェウ・テメル副大統領にかけあってカチア氏の農相就任に難色を示したが、テメル氏は「大統領はネリ・ジェレル氏の後任を彼女にする予定だ」と返した。同社のジョエスレイ・バチスタ会長は、アロイージオ・メルカダンテ官房長官にもカチア氏就任反対の意を表明した。

ジウマ大統領がカチア氏の就任を変えることはなさそうだが、JBSの反応は同大統領にはありがたくないことだった。それは、JBSが食肉産業最大手であるだけでなく、再選をかけた大統領選での最大のスポンサーだったからだ。

JBSは14年に3億9180万レアルの政治献金を行っており、約3分の1の1億2220万レアルが労働者党(PT)に割かれ、うち約半分の6920万レアルがジウマ氏選に割かれた。いわばジウマ氏にとってJBSは最大のスポンサーだ。

また、今回の統一選では上議12人、下議190人、州知事18人がJBSの献金を受けて当選した。その中に、今回選挙で上議に再選されたカチア氏は含まれていない。同氏はJBSのライバル社のミネルヴァから献金を受けていた。

JBSとカチア氏の対立は、彼女がバチスタ氏を批判したことに始まるという。

カチア氏は食肉産業界でのJBSのシェア拡大の影響が、食肉の買取価格に表れていると見ていた。またカチア氏は、JBSが食肉に対する衛生管理に関して行った声明を快く思わず、13年8月に議会の席で批判していた。

農務省にとっても、カチア氏の就任はありがたいものではない。同省農畜産業保護局(SDA)がJBSと癒着し、同社に有利な決定を行い続けてきたためだ。

また、SDAのロドリゴ(ホドリゴ)・フィゲイレード局長は、次期下院議長を狙うエドゥアルド・クーニャ下議(PMDB)と懇意だ。クーニャ氏は議会内の反ジウマ派「ブロコン」を率いたことで知られる人物だ。なお、10月には裁判所が農務省とJBSの癒着は違法と判断し、罰金を科している。

カチア氏は「ミス伐採」との異名もあり、環境活動団体からも同氏の農務相就任に反対する声が上がっている。農業生産者民主主義連合(UDR)も反対派の一つだ。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Adriano Kakazu/Agência (21/11/2013))
写真は2013年11月21日、カチア・アブレウ議員

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