ブラジルで巨大なハーケンクロイツ印のプール見つかる

2014年 12月 11日

ブラジルで巨大なかぎ十字マーク(ハーケンクロイツ)の付いたプールが、空中監視によって発見されて騒ぎを巻き起こしていると、英字紙「Jspace News」(12月8日づけ)が報じている。

巨大なかぎ十字は、ブラジル南部サンタカタリーナ州にある個人宅らしき建物のスイミングプールの底に描かれており、空からの撮影で発見された。

かぎ十字の印はナチスがシンボルとして使っていたことから、第二次大戦後にさまざまな国で規制の対象となっている。ブラジルの警察が誘拐事件の探索する目的で空中監視をしている最中に発見したと、CNNが報じたという。

サンタカタリーナ州南部のポメロージの私有地にあるこのかぎ十字のサインは、13年間、このプールの底を飾っているという。

ブラジルのサンタカタリーナ州は、多くのドイツ人とオーストリア人の移民が暮らしている。ブラジルの観光局によると、ドイツ人住民が多いブルメナウ市では毎年オクトーバーフェストが開催され、100万人を超えるツーリストを毎年集め、オクトーバーフェストでは世界第二位の規模を誇るという。

そんなこともありナチスとの関連が想像されたが、地元の当局者によると、家の所有者は、ナチズムを推進しているわけではないという。

また、ブラジルではかぎ十字の印を公共の場所に落書きすると罪に問われるが、プールは私有地に属するため、地元当局者からみても、どんな罪にも課されないとCNNは伝えている。

(文/加藤元庸)