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ブラジル、先住民の自殺が全国平均の6倍に

ブラジル先住民 ジウマ大統領に抗議

日本から見ると自殺とは縁遠い国のように思えるブラジルで、自殺者が増加しているというショッキングな話題を「ニューヨークタイムズ」(1月2日づけ)が伝えている。

ブラジルで特に近年増加しているのが、原住民の若者の自殺だという。

ブラジルの先住民族の自殺増は何年も前から指摘されてきたが、ブラジルの厚生省が2014年10月に発表した調査によると、2013年の先住民族の自殺は10万人あたりにして30人で、全国平均よりも6倍高かったと同紙は伝える。グアラニ族に限定すると、ブラジル全国平均の2倍以上になるという。

また先住民宣教師理事会は、マットグロッソ州厚生省の小児科医ゼリッキ・トラジャベール医師が出した自殺者数49という数値よりも、2013年には大幅に多い70人以上の自殺者がいたと主張している。

先住民族の自殺の原因は将来的な絶望からきているという。

先住民が持っていた土地の所有権を政府が没収して、牧場主や大規模農家に売ったり譲ったりしてきたことも、状況を悪化させているようだ。

その結果、他の土地から移ってきた農家や牧場主がかつて先住民たちの土地を占有することに。土地を追われた先住民たちは、満足に教育も受けられず、戦う術さえ知らない。かといって、居住区を追われた彼らは、伝統的な生活様式さえも失っている。

そして、先住民たちは、かつての自分たちが生まれ育った土地で豊かな暮らしをする移住者を目の当たりにしながら絶望的な貧困の中で喘ぎながら暮らさなければならない現状があり、これが自殺の原因だと同紙は指摘している。

(文/加藤元庸、写真/Valter Campanato/Agência Brasil)
写真は2014年12月4日、ブラジリア三権広場。トカンチンス州在住の先住民族が憲法で保障された権利を求め抗議活動を行った

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