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ドローンがデング熱対策で活躍

ドローン、デング熱対策で導入

サンパウロ州内陸部では、カーニバルを中止にする自治体が出てくるほどデング熱のリスクが深刻化して、その対策が急務となっている。

そんな中、同州リメイラ市でドローン(無人航空機)をデング熱の予防に利用する取り組みがはじめられた。TVグローボが2月9日、番組「ジョルナウ・ナシオナウ」で伝えた。

デング熱を媒介する蚊は人里離れた沼や貯水池だけでなく、家庭のちょっとした水たまりからも発生する。ブラジルでは水不足が深刻化した去年から家庭での貯水が行われるようになったため、不適切な貯水がデング熱を爆発的に流行させた大きな要因になっていたという。

現在、サンパウロ州のみならずブラジル全土で、正しい貯水方法と水たまり撲滅のための広報が様々な媒体を使って行われている。テレビやラジオ、インターネットだけでなく、市役所や警察署の車両を街宣用に使うなどの徹底ぶりだ。

リメイラ市では水たまりを撲滅するために、無線の超小型無人ヘリコプター、ドローンを導入したという。

ドローンの役割は、市の上空を飛行し、家の屋根や中庭など家庭の水たまりをパトロールすることだ。パトロールで水たまりが見つかった家の所在地情報はドローンから市の保健局に送られる。その家には保健局員が向かい、事実確認と指導を行う。

リメイラ市はデング熱非常事態宣言を出しており、デング熱のリスクを高める行為に対しては罰金を科している。

家で水たまりの放置が見つかると現行犯として罰金の対象となるが、非常事態宣言が出る前と比べて罰金は12倍になった。現在では1500レアル(約7万5千円)の罰金が科される。摘発が2回目以上は罰金は倍増する。

ドローンによって水たまりが確認された家のうちいくつかは保健局の係員が訪ねても誰もいなかった。

「こういう場合は時間をおいて再度訪問し、それでも誰も出てこない場合は裁判所の許可を得たうえで保健局員が家の敷地内に入ります。ドローンの画像は裁判所が許可証を出すにあたって非常に強力な証拠になります」(リメイラ市保健局ルイス・アントニオ・ダ・シウヴァ局長)

路上に放置されたゴミにも水がたまるため、市は路上ゴミの撤去も徹底的に行っている。

街の人の反応は「プライバシーの侵害だ」「デングと戦う手段は多いほうがいい」など、様々だ。

水たまりが見つかった家庭では24時間以内に水たまりを除去しなくてはならないとされている。リメイラ市ではその義務に違反した場合にも罰金を科す方向で法令を整備する準備を行っている。

(文/余田庸子、写真/Reprodução/「Jornal Nacional」/TV Globo)
写真はリメイラ市でデング熱予防に導入されたドローン、「ジョルナウ・ナシオナウ」より。TVグローボの「ジョルナウ・ナシオナウ」は日本ではIPCTV(グローボ・インターナショナル)(080-3510-0676 日本語対応ダイヤル)で放送中

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