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カルナヴァウ2015サンパウロ、優勝はヴァイ-ヴァイ

ヴァイヴァイで行進したマリア・ヒタ

2015年のサンパウロ市のカルナヴァウのサンバパレード、優勝を飾ったのはブラジルの国民的人気を博した大歌手、故エリス・ヘジーナにオマージュを捧げて行進を行ったヴァイ-ヴァイだった。2月17日づけでTVグローボ、「G1」、「エスタダォン」などが伝えた。

優勝したヴァイ-ヴァイの総合得点は269,9ポイント。現在3連覇中のモシダージ・アレグリは269,6ポイントと僅差で次点となり、優勝に手が届かなかった。

この行進にコミサォン・フレンチ(行進の先頭の案内役)として参加していたエリス・ヘジーナの娘であり歌手でもあるマリア・ヒタは、ツイッターでヴァイ-ヴァイの優勝を祝した。

「想いを言葉にするのはとても難しいです。彼女(エリス)がこの世を去ってから30年以上がたつのに、未だにみなさんに、このチームに、こうして想ってもらえるのだから」(マリア・ヒタ)

実はマリア・ヒタとヴァイ-ヴァイとの関係は今回が初めてではなく、2011年にマドリーニャ・ダ・バテリアを務めたという。

エリス・ヘジーナの生涯を振り返ったヴァイ-ヴァイの行進では、1960年代にエリスと共に「オ・フィーノ・ダ・ボッサ」という音楽番組の司会を務めた歌手ジャイール・ホドリゲスに捧げられた山車も登場した。この山車にも乗って行進したジャイールの子どもたち、息子のジャイール・オリヴェイラと娘のルシアーナ・メロは、共にファイスブックで優勝への賛辞を贈った。

「ヴァイ!(ゴー!)」(ジャイール・オリヴェイラ)

「この栄光に値する仕事を果たしたみなさん、おめでとうございます。家族を代表してみなさんの親切と私の父に捧げてくださった想いに感謝します」(ルシアーナ・メロ)

ヴァイ-ヴァイの役員メンバーで、元インテルプリチ(カルナヴァウ行進の歌手)にして代表も務めたトビアス・ダ・ヴァイ-ヴァイは、自身のコミュニティを信じていたと語った。

「エリス・ヘジーナも今彼女がいる場所で幸せに思ってくれているでしょう」(トビアス・ダ・ヴァイ-ヴァイ)

またトビアス氏は、4連覇を狙っていたモシダージ・アレグリと接戦で競い合う結果となったことを「これぞカルナヴァウ」と喜んだ。

ハイーニャ・ダ・バテリアを務めたカミーラ・シウヴァは、エリス・ヘジーナに捧げたエンヘード(行進のテーマ)に関して語った。

「エリスの時代のことを私は知りませんが、でも彼女の歌は今も生きています。彼女はエリス・ヘジーナという名の神話です」(カミーラ・シウヴァ)

その他、下位ではマンシャ・ヴェルジは267,9ポイント、トン・マイオールは267,7だった。

(文/麻生雅人、写真/Paulo Pinto/LIGASP/Fotos Públicas)
Mega brasilではヴァイ-ヴァイの行進写真集も公開する予定

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