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リオ五輪のサッカー会場が決定。財政難で州の省庁支所やバス停車場化が噂されるマネー・ガヒンシャ・スタジアム、距離が懸念されるアレーナ・ダス・アマゾナスも選出

マネ―・ガヒンシャ・スタジアム

3月16日(月)の朝、チューリッヒ(スイス)の国際サッカー連盟(FIFA)本部で行われた会議で、候補地として名前の挙がっていたマナウスのアレーナ・ダ・アマゾニアもリオ五輪における7つのサッカー試合会場のひとつに選ばれたと発表された。

最終的に選ばれたのは6都市の7スタジアム。リオデジャネイロはマラカナンのほかにエンジェニャォン・スタジアムも選ばれた。リオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックは2016年8月3日から20日まで行われる。

決定したサッカーの試合会場は、マラカナンとエンジェニャォン(共にリオデジャネイロ州リオデジャネイロ)、イタケラォン(アレーナ・コリンチャンス)(サンパウロ州サンパウロ)、ミナイラォン(ミナスジェライス州ベロ・オリゾンチ)、マネー・ガヒンシャ(連邦直轄区ブラジリア)、フォンチ・ノヴァ(バイーア州サルバドール)、アレーナ・ダ・アマゾニア(アマゾニア州マナウス)。

リオデジャネイロのスタジアムはグループリーグの試合が行われ、2週目からは陸上競技が行われるという。

マナウスが会場に選ばれることに関してはFIFA側から、物理的な距離の遠さや時差に関して懸念の声も上がっていたが、2014年のワールドカップでの実績や、男女合わせて58試合を行うためのスタジアムが必要であることなどから、最終的に試合会場に選ばれたという。

「サッカーはオリンピックにおいて最も注目される競技のひとつです。ブラジルでオリンピックが開催されることによって、ますますその傾向は強まるでしょう。私たちは常に、ブラジル全国各地にサッカーを広めたいと思ってきました。リオデジャネイロを出て試合が各地で行われることでこれも実現できるでしょう。マナウスが(オリンピックの試合会場のひとつに)選ばれたことを嬉しく思います。私たちは、私たちの使命を果たしていきたいと思います」(スポーツ競技委員会ギリェルミ・マルキス代表)

ところで、現実問題としてブラジル各地におけるサッカーの経済効果の格差は大きく、現時点で、ワールドカップで新装・改築された12のスタジアムのすべてが効率よく稼働しているとは言えないようだ。

会場のひとつに選ばれているブラジリアのマネ―・ガヒンシャ・スタジアムは、先日、ブラジルのメディアが財政難のためスタジアムを連邦直轄区の役所やバス停車場にする計画があることが報じられていた。

現地メディア「UOL」は、同スタジアムの建設費は連邦直轄区監査裁判所(TCDF)によると16億レアル(約600億円)であり、ワールドカップ開催スタジアムの中では最もお金がかかっているにもかかわらず、ワールドカップ以外の試合では定員に達していなかったと伝えている。地元のクラブは試合をしても5000人以上のサポーターを動員するのは難しく、同スタジアムは2015年に入ってからは2試合が行われたのみで、連邦直轄区政府に毎月60万レアルの出費を負担させていたという。

「G1」は、連邦直轄区は同スタジアムのテコ入れを図ることになり、区政府の3部署(経済と持続可能な開発局、人と社会開発局、スポーツ開発局)。試算ではスタジアムには40のオフィス、400名の従業員を収容できるという。

ブラジリアではオリンピックの試合会場に選ばれたことを受け、ベッド&ブレックファーストなど宿泊施設など観光客へのサービス増強対策の検討がはじまったと、16日に連邦直轄区政府が公表したという。

オリンピック後、改めて、ワールドカップで新装・改築された12のスタジアムの意義が問われそうだ。

(文/加藤元庸、写真/Tony Winston/Agência Brasília)
写真はブラジリア、マネー・ガヒンシャ・スタジアム

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