フラネリーニャ(自称「車の掃除人」)、道路の公共スペースをインターネットで売出す

2015年 04月 16日

フラネリーニャ

他の都市では停めようとする車に近づいてきて手を出すだけ、ということが多いが、ゴイアニアのフラネリーニャはまず恰幅がよく、ニュースの取材陣に対し「金がないと話にならない」「払わなければ停めさせない」と明言している。

ゴイアニアのフラネリーニャたちを支えている背景として自分専用の駐車スペースを確保するために月極めでカフェジーニョを払っている顧客の存在がある。中には15年間も同じフラネリーニャと月極契約をしている顧客もいるという。

ゴイアス大通りで工事現場用のコーンを立ててある場所は、そういった月極契約の客用スペースを意味する。

フラネリーニャにカフェジーニョを払わないで車を停める場合は車の中にとどまらざるを得ない。車を離れると、壊されたり傷を付けられたりして余計に高くつくからだ。

ゴイアニア市も警察も、これまでフラネリーニャが工事用コーンなど商売道具を道路に置いていても撤去する気配はなかった。市いわく、路上におかれているコーン等の道具の意味合いを今まで知らなかったとのことだ。

今回売りに出された場所の特定を市が警察に依頼したところ、道路の真ん中だったことが判明したという。

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Bom Dia Brasil/TV Globo)
写真はゴイアス市のフラネリーニャ、「ボンジーア・ブラジル」より。TVグローボのニュース番組「ボンジーア・ブラジル」はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)

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