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リオデジャネイロで犬肉パステウ店みつかる。従業員への奴隷労働で摘発され発覚

パステウ 犬

ブラジルの名物ソウルフード「パステウ」。パイ生地の中に牛ひき肉、チーズ、パウミット(ヤシの新芽)などの具を入れて揚げる、ブラジル人にも観光客にも人気のスナックだ。

先週末、そんなパステウに関するショッキングなニュースが飛び込んできた。

リオデジャネイロのパステラリーア(パステウを売る店)が、中国国籍の5人の店員に奴隷労働をさせているとして、マフィアの調査をするブラジル労働省(MPT)に摘発されたと現地メディア(「G1」など)が衝撃的な写真と共に、いっせいに報じている(4月13日づけ)。

政府関係者によると、被害者である中国人従業員たちは酷い体罰を受けていたという。

さらには、作業場からは棒を使って殺されたであろう犬の死骸が冷凍された状態で見つかり、これらの肉をパステウの具として使用していたのではないかと疑われている。

「悪い状態の肉がたくさんありました。耐えられないほどの悪臭でした」と、現場を見た検察官のグァダルッピ・ロウロ・コウト氏は語る。

「オ・グローボ」に掲載された記事によれば、この店の中国人店主は、食べ物に犬肉を使用することは中国の食堂では一般的だとし、近所の野良犬を集めていたのだという。

また、グローボ系「エクストラ」には、街の人々のコメントも掲載されている。

この店の全てのメニューを食べたという近所で働くクラウジネイさんは「犬肉を使用していても、味の違いがわからなかったよ」と、このニュースを聞いても特に動揺はしていない様子だが、他のパステウ店への不信感が生まれてしまったと話す。

ウエイトレスのモニッキさんは、「もう中国人のパステラリーアには行かないわ。犬を使っているなんて本当に嫌、リスクを犯したくない」と、嫌悪を隠せない様子。

「たった今、エスフィーハ(牛肉などを包んで焼いたパイ)を食べ終わったところよ! けれど、牛肉だったかは分からないわ」と、美容師のジュリアナさんは冗談交じりに言う。

問題のパステラリーア「パラーダ・ヂ・ルカス」は、以前より奴隷労働が疑われていたという。

最初のケースは2年前。体中に火傷を負った労働者の少年が入院したことを受け、MPTはこのパステラリーアに注目。少年は無給で働くことを余儀なくされているだけでなく、午前5時から23時まで長時間勤務させられていた。パステラリーアの全ての製造を担当しており、疲れたそぶりをみせると罰を受けたという。

「彼はバットで毎日殴られていました。隣人は悲鳴を聞きましたが、助けを求めているとはわからなかったようです。ある日、店主は彼の背中に熱い鍋を投げました。近隣住民が警察を呼び、少年は入院したのです」(グァダルッピ検事)

(次ページへつづく)

(文/柳田あや、写真/Divulgação/MPT)
写真は摘発されたパラーダ・ダ・ルカス

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