フラネリーニャ(自称「車の掃除人」)、道路の公共スペースをインターネットで売出す

2015年 04月 16日

フラネリーニャ

TVグローボが4月10日、報道番組「ボンジーア・ブラジル」で伝えたところによると、ゴイアス州ゴイアニア市の目抜き通り、ゴイアス大通りの一部が個人によって売りに出されたという。

売主はゴイアス大通りの路上で生計を立てているフラネリーニャで、バイク一台分のスペースを2500レアル(約9万3千円)で売り出していた。

ブラジルの各街の路上には、フラネリーニャと呼ばれる、公共の場所に駐車する車を「掃除」したり車の安全を「見張る」という名目でチップをもらい生計を立てている自称「車の掃除人」がいる。

ゴイアス大通りは上り・下りとも3車線ずつの大通りだが、双方向とも外側1車線は完全に駐車スペース化している。本来道路は公共の場所で駐車しても料金は発生しないはずだが、駐車専用車線で多くのフラネリーニャたちが車を「掃除」し、「見張る」ことで生計を立てている。

ブラジルの都市部に必ずと言っていいほどいるフラネリーニャだが、ゴイアス大通りのフラネリーニャは他の都市と比較して安定感すら漂っている。フラネリーニャたちが受け取る「駐車料金」は「カフェジーニョ(小ぶりのカップに入れたコーヒー)」と呼ばれているという。

料金の請求も他の都市と比べて大胆だ(次ページへつづく)。

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Bom Dia Brasil/TV Globo)
写真はゴイアス市のフラネリーニャ、「ボンジーア・ブラジル」より。TVグローボのニュース番組「ボンジーア・ブラジル」はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)

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