ブラジルでも「街コン」!   早々と誕生したカップルも

2015年 06月 14日

恋人の日

ブラジルでは6月12日は「恋人たちの日」(Dia dos Namorados)。街は恋人や夫・妻へのプレゼントを買い求める客でにぎわう時期だ。

流通業界にとっては一大消費イベントでもあり、不景気の中、各社が消費喚起のためしのぎを削る。

TVグローボが番組「ボンジーア・ブラジル」で伝えたところによると、パラナ州クリチーバ市のショッピングセンターが需要掘り起こしのため「街コン」を開催したという。

ブラジル全国商工会議所の予測では、今年の「恋人たちの日」をめぐる消費が、この11年間で初めてマイナス成長に転じるという。苦戦を強いられる中、クリチーバのショッピングセンターは自ら消費需要を掘り起こす作戦に出た。「街コン」を開催し、カップルを作るところから消費への導線を引く、というわけだ。

街コン会場はショッピングセンター内の映画館。待合エリアはディスコ風のライティングや音楽でいつもと違う雰囲気が演出されている。5000人の応募者から抽選により選ばれた、彼氏彼女がいない男女300人が会場に集まった。

参加費は無料で、イベントで座る館内の座席はあらかじめ主催者によってきめられている。主催者は座席を決める際、応募者のプロフィールを見て気が合いそうな人を隣同士にするなどの配慮を行った。その努力が功を奏して、いくつかのカップルがイベント開始後まもなく成立した。

イベント終了前にゆっくり会話ができる時間を設けたところ、出会いの日を締めくくるロマンチックな時間を過ごすカップルも多数いたという。

このイベントが具体的な消費につながったかどうかはこれから判明することになる。

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Bom Dia Brasil/TV Globo)
写真は「ボンジーア・ブラジル」より。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで