ブラジルのパスポートがリニューアル。有効期限も10年に延長

2015年 07月 11日

ブラジル 新パスポート

7月10日(金)、ブラジル連邦警察と造幣局(CMB)が、新しいパスポートのデザインと機能を発表したという。TVグローボの報道番組「ジョルナウ・オージ」、「G1」などで報じた。

表紙のデザインは従来の共和国紋章から南十字星に変わった。デザインだけでなく、機能面でもレベルが向上している。

ジョゼー・エドゥアルド・カルドーゾ法務大臣によると、新しいパスポートは電子署名機能など偽造防止のための様々な技術を駆使して作られたという。

新パスポートの有効期間はこれまでの5年から国際標準の10年間となり、発行手数料も大幅に高くなるとのことだ。発行手数料は従来156.07レアル(約6200円)だったが、新しいパスポートでは257.25レアル(約1万300円)に上がる。

今回の値上げについてカルドーゾ法務大臣は、2006年以来パスポートの発行手数料は据え置かれたままだったことと、昨今のインフレの影響が加味されていると説明した。

現時点で申請すれば新しいパスポートが入手できるとのこと。現在パスポートを所持している人は、期限内であれば使い切るまで旧モデルのまま使用できるという。

また外務省によると、ブラジル国外での新パスポートの発行は、8月以降、随時行われるとのこと。中南米諸国のブラジル領事館で発行が始まり、追って、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアでの発行が行われる予定だという。北米での発行は10月になる模様。

(文/余田庸子、写真/Marcelo Camargo/Agência Brasil)