ブラジルの「6月祭り」名物、世界最大の”足型のお菓子”とは

2017年 06月 18日

ペジモレッキ カルアルー

UMA(未確認動物)のビッグフットが捕らえられた…わけではない。写真は、世界最大の「ペ・ジ・モレッキ(いたずらっ子の足)」という名のお菓子だ。

ブラジル全土で毎年6月に開催されるフェスタ・ジュニーナ(6月祭り、サンジョアン祭ともいう)では祭りの期間中、ダンスやコンサート、各地の民俗芸能などの出しものや、民芸品が並ぶ青空市でも盛り上がるが、さまざまな巨大な食べ物が作られて、来場者にふるまわれるイベントも、毎年恒例の行事となっている。

この”巨大食べものフェス”は地域によって作られるものが異なるが、国内最大規模の6月祭り(フェスタ・ジュニーナ)が行われることで知られるペルナンブッコ州カルアルー市では、ひと月を通して、巨大なクスクス、巨大なポレンタ(とうもろこし粉のフライ)、巨大なタピオカ、巨大なボーロ・ジ・ホーロ(ペルナンブッコ州名物のご当地ロールケーキ)などがつくられ、観光客を楽しませる。

しかし、地域を超えて、この時期に巨大なお菓子がつくられ、”世界一”が競い合われて話題となるのが、ハパドゥーラ(黒砂糖の塊)にナッツ(主にピーナッツ)を混ぜ込んで作られるブラジルの国民的なお菓子「ペ・ジ・モレッキ(いたずらっ子の足)」だ。

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(文/麻生雅人、写真/Divulgação)
写真はペルナンブッコ州カルアルー市のフェスタ・ジュニーナ(6月祭り)で披露された巨大「ペ・ジ・モレッキ(いたずらっ子の足)」