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米・キューバ国交正常化、ブラジルからみてみると…

ラウル・カストロ

2014年12月17日、米国とキューバが1961年以 降閉ざしていた国交正常化に向けた交渉を開始するという ニュースが発表された

東西冷戦のさなか、キューバでは1959年にバティスタ独裁政権は打倒され、フィデル・カストロを中心とする革命政権が誕生した。カストロ政権はソ連との関係を深め、米国はそうしたキューバを社会主義国家として敵視し、キューバの民主化を促すべく、政治的経済的に孤立させる諸政策を50 年以上にわたって取り続けたのである。

この間同じ緊張感をもって両国が激しく対立したわけではない。2006年以降(正式には2008年以降)キューバは弟のラウル・カストロが国家評議会議長の地位に就き、対米関係においてより現実主義的なスタンスをとった。

米国もまた2009年にスタートしたオバマ政権が、ブッシュ前政権の強硬姿勢とは異なり、外交を通してキューバ問題を解決しようとする立場を示した。今回の米キューバ関係の変化は突然起こったものではなく、むしろ徐々に準備を整えた結果といえよう。

ルセフ大統領がこのニュースを聞いたのは、公式発表前、メルコスル首脳会議(於アルゼンチン)の最中であったという。ルーラ政権時代からしばしばブラジル外交は仲介役的な役割を担うことが多かったが、今回はとくにそうしたことはなかったようである。この点については、米国がブラジルを米州ボリバル人民同盟(ALBA)諸国寄りであり、仲介役には適当ではないと判断したとか、カストロ議長自身が他国の仲裁を拒否したなど、分析は様々である。

ではブラジルが全く今回の動きと関係がなかったかといえば、そうではない。ブラジルにとってはオバマ政権がキューバとの関係修復を試みる以前から、(特に経済関係において)キューバとの関係を深めていたからである。

とりわけキューバのマリエル港改修工事において、ブラジルの果たした役割は大きい(次ページへつづく)。

(文/子安昭子、記事提供/ブラジル特報(日本ブラジル中央協会)、写真/Manu Dias/GOVBA)
写真は2013年12月13日、バイーア州サルヴァドールを訪問したラウル・カストロ国家評議会議長。地元名物のアカラジェをバイアーナからふるまわれた

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