路上に500匹以上の“しっぽ”。露店で焼肉にされた犬や猫か!?

2015年 08月 23日

路上 しっぽ シュハスコ

グローボ系ニュースサイト「G1」が8月21日付で報じたところによると、ミナス・ジェライス州サゥン・ロウレンソ市で500以上の動物のしっぽが路上に捨てられているのが見つかったという。

グローボ系現地テレビ局EPTVのインタビューに応じた獣医師たちによると、しっぽは犬と猫のものだという。

現地警察は、これらの動物は、先週15日に終わった「8月祭」で売られていた露店のシュラスコ(シュハスコ)に使われたとみている。

動物の残骸が最初に発見されたのは18日。市内の1地区で150のしっぽが見つかったのを皮切りに、複数の場所で400以上のしっぽが次々と出てきた。

「解剖学的に異なる種のしっぽが混じっていました。犬と猫でした。毛皮の種類と長さが違っています。調査を進めてきて種類までわかってきました」(獣医師、マイウソン・マサウードさん)

しっぽの量が多いにも関わらず、市には飼っている動物が行方不明になったという届出は寄せられていないという。

「量がかなり多いことから、(市内から調達されたとしたら)何らかの届出が出されていてもおかしくないのですが、今までのところ1件も出ていません。しっぽだけが大量に発見されているのです」(軍警察環境保全担当部門、マルシオ・テイシェイラ・ヂ・メロ軍曹)

動物愛護団体も真相に近づきつつある。

「私たちは、ただ単に殺されただけではなく、商業目的で動物が利用されたと確信しています」(動物愛護ボランティア団体『動物パトロール』のデニージ・サントス・ラージェさん)

サゥン・ロウレンソ市民も並々ならぬ関心を寄せている。

「祭で誰かが犬や猫をシュラスコにして焼いて、売って、商売をしていたということなのか、そうでなければ誰かが、例えば、黒魔術にでも使ったのか・・・」(個人事業主のヘナート・ジョゼー・ヂ・カルヴァーショ・タルシチーノさん)

家政婦のカルラ・ヂ・ファチマ・ソウザ・ダ・シウヴァさんはEPTVの取材に、家で飼っていた猫が20日ほど前から行方不明になったままだと心配そうに答えた。カルラさんの家は大量のしっぽが見つかった場所に近い。

「あの大量のしっぽの中にうちの猫のものがあるのでは、と最初に頭に浮かんでしまいました」(カルラさん)

現在、動物の飼育業者が文民警察により取り調べを受けている。軍警察の環境保全担当部門は動物は市内で調達されたものではない、という調書を作成しているという。

(文/余田庸子、写真/Reprodução EPTV)
写真はTVグローボ系列EPTVのニュースより。TVグローボ系ニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)