アサイーは干し肉や魚フライと食べるのが本場アマゾン流

2015年 09月 1日

おかずのアサイー

日本でも「Açaí(アサイー)」が身近に食べられる時代になりました。日本ではジュースやアサイー・ボウルがよく知られていますよね。ブラジルでも「Açaí na Tigela(アサイー・ナ・チジェーラ)」という名前でアサイー・ボウルを提供する店を至る所に見かけます。

ブラジル以外のアサイー・ボウルは食べたことがないのですが、ブラジルの場合、アサイーにたっぷり砂糖を入れて、上にバナナやいちご、グラノーラを乗せて食べます。

アサイー

ところで、アサイーの原産地であるベレンに行った時に、アサイーがヤシ科の植物の果実であるということを初めて知りました。そしてベレンの人々はこのアサイーをデザートではなく、「ごはん」として魚のフライなどと一緒に食べるということを教えてもらいました。

ヴェロペーゾ

ヴェロペーゾ市場のアサイー屋。このアサイーは「ごはん」用。

お椀にたっぷりと入ったアサイーに、ファリーニャ(キャッサバの粉)をかけて食べます。実際に干し肉の料理と一緒に出てきた、アサイーを食べてみました。砂糖を入れていないアサイーは全く甘さがなく、独特の泥臭さと苦みがあります。味がつけられていないので、干し肉と一緒に食べると塩加減がちょうどよくて癖になりそうです。ベレンに行く機会があれば、ぜひ本場流の砂糖の入っていないアサイーを食べてみてください。

(写真・文/唐木真吾、記事提供/ブラジル余話)

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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