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キリン、ブラジルでのビール販売価格据え置きを発表

ノヴァ・スキン

ブラジルの有力経済紙「Valor Economico」電子版が9月21日付で伝えたところによると、キリンホールディングスのグループ会社、Brasil Kirin Holdings S.A. (以下「ブラジルキリン」)は現地ブランド、スキン(Schin)ビールの販売価格を据え置くと発表したという。

パッケージのリニューアル、販促キャンペーンなどのコスト増要因を抱えながらも、顧客取り込みのため、それら費用を販売価格に転嫁しない決断をしたとのことだ。

ブラジルビール生産者協会によると、ビールの価格は年初から4.5%、飲食店等で提供されるものに限ると7.1%上昇しているという。家庭での消費も0.2%減少している中で、価格据え置きは消費者獲得にかなり有利に働く。ライバル企業のアンベブとペトロポリス・グループも同様の戦略を取っている。

スキンを消費者にとってより身近なものとするため、ブラジルキリンは会社のスローガンとして「皆様の好みに合わせて」を掲げている。

スキンのマーケティング責任者、マルシオ・アヴォリオ氏によると、市場の状況を見てマーケティング方法を変えている、つまり消費者の関心の高い部分に重点を置いて随時戦略に変更を加えているとのことだ。

「スキンはお客様の好みを反映した結果生まれたビールで、軽く、香りがよく、手軽に手に取れる商品です。お客様を中心とした商品開発を行っているため、北から南までのお客様との会話を大切にしています」(アヴォリオ氏)

スローガン以外にブラジルキリンはスキンのパッケージも白に変更する。新パッケージの商品が小売店に並ぶのは10月になりそうだ。

ブラジルキリンはブラジル国内で売上を伸ばすため、一連の調整を行ってきた。第1四半期において全体の2%にあたる250人の従業員を解雇した。また、清涼飲料水の「スキン・ヘフリ」ラインの刷新に着手し、ブランド名を「ヴィヴァ・スキン」に変更した。また、今月に入って同社はコスト削減のため、ITサービスの委託先をブラジルのソンダ社に変更した。

ブラジルキリンは上期の業績が業界の平均以下だったことを発表した。キリングループの財務諸表によれば、上半期、同グループはブラジルでの売上高を18.7%落としたとのことだ。金額にして718億円(17億8千万レアル)の売上減だ。営業損失は1億930万レアルで、史上最悪だった2014年上半期を12.8%上回る損失額だったという。

上期の結果を受けてキリンは2015年の業績予想を下方修正した。キリングループは今年の売上は17.7%減、営業利益はゼロと見込んでいる。下方修正前の予想では売上9.9%減、営業利益は3590万レアルだった。

(文/余田庸子、写真/Divulgação)
パッケージ変更前の「スキン」ビール

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