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見た目とギャップあり過ぎ!? ブラジル人の愛称

ドミンガォン・ド・ファウスタォン

先日、男女二人組の訪問者が会社に来ました。男性の方は身長が180cm程あり、洋ナシのように下膨れして、肥満体形の人でした。

彼の名前はセルジオと言うのですが、一緒に来た女性は彼のことを「セルジーニョ」と呼んでいたんです。この愛称に違和感を感じてしまった、というお話なのですが、その理由は…。

ブラジルでは、名詞の語尾を変化させて別の意味を持たせることがあります。名詞の語尾に-ãoをつけると、名詞に「大きい」という意味を加えることができます。例えば、感謝を意味するObrigado(オブリガード)の後ろに-ãoをつけて、Obrigadão(オブリガダォン)にすると、大きい感謝という意味になり、感謝の度合いを強めることができます。

反対に、名詞の語尾に-nhoを付けると、「小さい」と言う意味が加わります。例えば、時間を意味するTempo(テンポ)の後ろに-nhoを付けると、Tempinho(テンピーニョ)となり、短い時間という意味に変化させることができます。

このルールは、あだ名や愛称で人を呼ぶときにも適用されることがあります。

例えば、日曜日のTVグローボ系列のTV番組「Domingão do Faustão(ドミンガォン・ド・ファウスタォン)」の司会者、Fausto Silva(ファウスト・シウバ)は、太って大きいからか、Faustão(ファウスタォン)とよばれています。

2014年W杯のブラジル代表で、現在は中国のチームでプレイしているJosé Paulo Bezerra(ジョゼ・パウロ・ベゼーハ)選手は、Paulinho(パウリーニョ)という愛称で知られています。

さて、セルジーニョ達が帰った後、同僚のブラジル人三人くらいが集まって、セルジーニョというあだ名の妥当性について議論が交わされました。

セルジーニョと言うからには、背が低かったり、痩せていたりしていてしかるべきなのですが、当のセルジオは、100人中100人が認めるほどの肥満体形で、セルジーニョというあだ名が似つかわしくなかったようです。

「あれは、最低限セルジーニョではなく、セルジオと呼ぶべきだ」

「いや、むしろあれはセルジォン(Sergião)でしょ」

「もしかしたら、彼の会社にはセルジーニョより太ったセルジオが居て、その人と区別しているのかもしれない」といった、勝手な議論、憶測を交わしていました。

余談ですが、ブラジルに来て間もない頃、取引先のブラジル人から、同僚のゴルジーニョという人を紹介されました。

皆がその名前で呼ぶので、ぼくも「Seu Gordinho(ゴルジーニョさん)」と気安く呼んでいたのでしたが、後になって、それが本名ではなく「太っちょ」という意味があるのを知った時は少し焦りました。ブラジル人のネーミングセンスは、日本と違いますね。

(文/唐木真吾、写真/Carol Caminha/Gshow/TV Globo)
こちらは見た目のとおり!? 「Domingão do Faustão(ドミンガォン・ド・ファウスタォン)」の司会ファウスタォンことファウスト・シウバ。「Domingão do Faustão(ドミンガォン・ド・ファウスタォン)」などTVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで

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著者紹介

1982年長野県生まれ。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2011年、社会人6年目に大学時代からの趣味であった海外一人旅が高じて、インドネシアのジョグジャカルタに4ヵ月間留学。帰国後、勤めていた監査法人を退職し、練馬のおんぼろ木造共同アパートを拠点にジャカルタでの就職活動を展開するも、予想外にもそれまで関係のなかったブラジルで働くことに。2012年からブラジル、ペルナンブーコ州ペトロリーナ在住。いまではすっかりブラジルの魅力にハマってしまいました。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、あまり日本人の居ないブラジル北東部のさらに内陸部からローカルな情報を発信しています。