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ブラジルの国民酒「カシャッサ」とは何か<1>
カシャッサはブラジルの法律で定められたのみもの!?

カシャッサ・アルテザナウ FOODEX2017

カシャッサとは、焼酎、ウォッカにつづき、世界で3番目に多く消費されている蒸留酒だ(ブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)、ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団・サンパウロ経済縁門学校による)。原料はサトウキビで、有名なカクテル「カイピリーニャ」のベースとしても知られる。

同じサトウキビを原料とする蒸留酒では、西インド諸島が原産というわれるラム酒も日本ではよく知られている。しかし「カシャッサ」と「ラム」は別物だ。詳しくは後述するが、このことはブラジルの法律でも示されている。

ブラジルではカシャッサは、大量生産型の工業製品のカシャッサと、全国に数多くある酒蔵がつくる自家製カシャッサ(カシャッサ・アルテザナウ)とがある。

工業製品のカシャッサでは、「51(シンクエンタ・イ・ウン)」、「ピトゥ」、「ヴェーリョ・バヘイロ」、「イピオカ」などが世界のマーケットで健闘している

一方、自家製カシャッサ(カシャッサ・アルテザナウ)を作っているの酒蔵の多くは家族経営の小規模生産者。ブラジルカシャッサ研究所(IBRAC/イビラッキ)によると、ブラジルのカシャッサ生産事業者は全国で4万以上、ブランドは4000以上あるが、そのうち99%が小規模生産者だという。

小規模生産者の中には丁寧な工程で自慢のカシャッサを造る酒蔵も少なくない。

カシャッサは、原料となるサトウキビの種類や質、栽培や収穫の方法、製造過程の違いで、出来は千差万別だ。ブラジルの全国各地で、そんな志のある酒蔵の手により、個性的なご当地カシャッサ(・アルテザナウ)が造られている。近年では国際的なお酒の品評会で賞を獲得するカシャッサも次々と生まれている。

2017年3月に幕張メッセで開催された「FOODEX JAPAN 2017」。ブラジルパビリオンでは、そんなプレミアム・カシャッサ(カシャッサ・アルテザナウ)の数々が紹介された。そしてシュハスカリーア(シュハスコ専門のレストラン)などブラジル料理店やバーを中心に、じわじわと浸透しはじめている。

カシャッサとはそもそも何か?  その定義や他のお酒との違いなどを紹介したい。

(次ページへつづく)

(写真・文/麻生雅人)
写真はFOODEX2017のブラジル・パビリオン。日本に輸入されているカシャッサが紹介された。「タトゥージーニョ」、「ファゼンダ・ソレダージ」、「ベーリョ・バヘイロ」、「セレッタ」などのブランドが並ぶ

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