リオのカーニバル、2018年の優勝はベイジャ・フロール

2018年 02月 17日

ベイジャ・フロール

<リオのカーニバル>の呼び名で日本でも広く知られているサンバ団体によるパレード・コンテストが、ブラジルのリオデジャネイロ市にあるパレード専用会場のサンボードロモで2月9日(金)から12日(月)まで開催されました。

パレードが行われたサンボードロモでは2月9日(金)と10日(土)には2軍グループに相当するセリエAの13団体、11日(日)と12日(月)には1軍グループに相当するグルーポ・エスペシアウの13団体がそれぞれ行進を行い、サンバのダンスや演奏、パレードのテーマ性などを競い合いました。

ベイジャ・フロール

ベイジャ・フロール

14日(水)にはコンテストの審査の結果が発表になり、2018年のリオデジャネイロのカーニバルは、ベイジャ・フロール・ジ・ニローポリスが優勝しました。

ベイジャ・フロールは「フランケンシュタイン」の物語に、政治腐敗や不平等、暴力、性や人種などさまざまな差別といったブラジルの抱える社会問題を重ね合わせた政治的なテーマを打ち出した行進を行い、世界中のメディアが報じるカーニバルを通じてブラジルの現状を訴えて話題を呼びました。

優勝したベイジャ・フロールは17日にもサンボードロモで凱旋行進を行います。

ベイジャ・フロール

(文/麻生雅人、写真上/Fernando Grilli/Riotur、写真2番目/Tânia Rêgo/Agência Brasil、写真3番目/Fernando Grilli/Riotur、写真下/Gabriel Nascimento/Riotur)
写真上と下は2月12日、サンボードロモで行進を行うベイジャ・フロール。写真中は14日、サンボードロモで行われた審査発表