野生のコアリクイ、住宅街で消防士に保護される
2018年 01月 30日経済発展に伴う都市の拡大は野生と人間の接触の機会を増やす。ブラジルでも同様で、思わぬところで接触が発生している。
グローボ系ニュースサイト「G1」が1月27日づけで伝えたところによると、サンパウロ州フローリダ・パウリスタ市マリオ・コヴァス地区で、消防士が野生のコアリクイを保護したという。
保護された時、コアリクイは民家の敷地内で飼い犬に吠えられ、固まって動けなくなっていた。コアリクイは身長1メートル体重10キロの成体とのことだ。
民家の住民は飼い犬が庭でコアリクイを威嚇して吠えているのをみて消防に通報した。到着した消防士は慎重にこの野生動物を捕獲し、大きな外傷、健康上の問題を抱えていないことを確認した。
捕獲後、消防士はフローリダ・パウリスタ市とアダマンチーナ市の間にある森にコアリクイを放した。この森は道路から離れていて車両との接触が少ないため交通事故にも遭いにくいとのことだ。
(文/原田 侑、写真/Diego Fernandes Silva/Jornal Folha Regional)