ブラジルで増加!? “スーパー家政婦さん”とは?
2013年 10月 13日TVグローボのニュース番組内の特集より。現在、ブラジルでは家事サービスのビジネスが活況だそうです。
国の成長に伴い、ブラジルではサービス業収入が国内総生産の7割を占めているとか。去年だけで120万人の雇用が生まれたそうです。
ところで、ブラジルの多くの中流家庭以上では、Empregadas Domésticas(家政婦さん)を雇って家事をやってもらう習慣があります。中には料理専門、掃除専門など何人もの家政婦さんを雇う家も少なくありません。ブラジルで女性の社会進出が盛んなのは、このような家政婦さんによる家事のサポートの存在が大きいともいわれています。
そんなブラジルでは今、サービス産業の成長に伴い、特にリオで家事サービスにも、より高い質が求められるようになっているそうです。
そこに目をつけたのがリオの人材コンサルティング会社「ラ・メゾン・ベル」。2012年頃から活動している同社は、高級住宅街バーハ・ダ・チジュッカにオフィスを開設。まずは富裕層の主婦が何をサービスに求めているかを調査、その上で顧客ごとの要望に合わせて家政婦さんをトレーニングして派遣するサービスを始めたところ大成功しているそうです。
顧客の希望は実にさまざま。例えば、ある独身男性の顧客はレストラン並みの料理のレパートリーを持つ家政婦さんを希望したそうです。
家政婦さんたちは、要望に合わせて、子供の教育、ホテル流サービス、礼儀作法、料理などを、心理学者やプロの料理人などの下で学ぶのだとか。家政婦さんの研修の経費はラ・メゾン・ベル社が負担しますが、この経費は家政婦さんが7か月雇われればモトがとれるのだそうです。
富裕層向けサービス産業のすそ野は、ブラジルではまだまだ広がって行きそうです。
(文/麻生雅人、写真/Paulo Rená)
写真はイメージ。ブラジリアの家庭の料理専門家政婦さん