年末年始、リオのホテル平均稼働率は下落傾向
2014年 01月 3日2013年~2014年にかけての年末年始のリオデジャネイロは、観光客の数に大きな変化はなかったものの、ホテルの平均稼働率は下落気味だったことを1月2日付け「ヴェージャ」(電子版)が伝えている。
ブラジルホテル協会リオ支部のデータによると、2013年~2014年の年末年始のリオの観光客は76万7000人で、1年前(2012年~2013年)の年末年始の75万2000人に比べると1.9%の増加で、事実上はほとんど変わりがなかったという。しかしホテルの平均稼働率は86.1%で、これは1年前と比べると6ポイントの減少だという。稼働率が最も低かったのはセントロ(旧市街区)で、93,6%から82,9%。続いてがレミ~コパカバーナで 99,5%~94,2%、とのこと。
訪問者の約72%はブラジル人で、サンパウロ州とミナスジェライス州からの来訪者が多かったという。リオ市観光局によると旅行者がこの年末年始にリオで使ったお金は6億1400万USドル(約641億円)で、1年前の5億5700万USドル(約581億円)だったという(1USドル=104.360000で換算)。
「(ホテル宿泊者)稼働率の定価は、ワールドカップやオリンピックを控えて、リオ市における宿泊施設の供給数が増加していることが原因です。通常のホテルに加えて、民間のマンションの部屋の臨時提供、平定されたコミュニティ(ファヴェーラ)での部屋でも宿泊施設が増えています」(アウフレド・ロペス・ブラジルホテル協会リオ支部代表)
ロペス代表によるとリオ市は年内に6800、2016年のリオ・オリンピックまでに14000、新たな部屋を用意できるという。想定どおりになれば、2009年の時点より48%の増加となるという。
(写真・文/麻生雅人)
写真は2013年12月30日、リオデジャネイロのセントロ(旧市街区)、雑貨店でにぎわうアウファンデガ通り