ペレがエミレーツ航空の国際親善大使に就任

2014年 01月 22日

ペレエミレーツ

1月22日(水)、エミレーツ航空が、FIFA公式ワールドワイド・パートナーとして、今夏開催予定の2014FIFAワールドカップブラジル大会に伴い、ペレを同社の国際親善大使として迎えることを発表した。

ペレは今後数カ月間にわたり、エミレーツと共に様々なプロジェクトにおいて協力する。エミレーツは、2006年のドイツ大会時においてもフランツ・ベッケンバウワーと協力しており、国際親善大使と共にFIFAワールドカップを支援するのは今回で2回目となる。

「世界で認められ尊敬の念を集めるサッカー界の伝説であるペレ氏を、エミレーツの国際親善大使として迎えることができ大変うれしくおもいます」とは、エミレーツ航空コマーシャル・オペレーションズ統括上級副社長シェイク・マジド・アル・ムアラ氏。

「ペレ氏は、世界的に有名な象徴的存在であり、サッカーを通じて世界中の人々に感動を与えてきてくれました。また、偉大な選手であるばかりでなく、スポーツの力を活用し人々を結びつけるというサッカーの素晴らしさを体現しています。これら、多くの点においてペレ氏はエミレーツと同じ価値観を共有していることからも、エミレーツの国際親善大使に最適な人物です」(シェイク・マジド・アル・ムアラ氏)

エミレーツ国際親善大使への就任についたペレもコメントしている。

「世界中のスポーツを支援するエミレーツの国際親善大使に任命されたことを大変誇らしく思います。エミレーツは、世界のスポーツ界でも最高峰のブランドです。今回の発表に伴い、エミレーツのA380でチューリッヒからドバイへ渡航しましたが、個人的体験からも、エミレーツが素晴らしい航空会社であることを改めて認識しました。親切できめ細やかな客室乗務員のサービスにより、フライト中は、楽しくとても快適に過ごすことができました。FIFAワールドカップ・ブラジル大会の為に、是非エミレーツのA380をブラジル路線にも導入してほしいと思います」(ペレ)

ペレが初めてドバイを訪問したのは1973年だという。当時所属していたクラブ、サントスがドバイのアル・ナスルと対戦した時のこと。その後もペレはドバイを2度訪れており、直近の訪問は5年前とのこと。今回のドバイ訪問で、ペレはドバイの急成長と発展を目の当たりにして、次のように述べた。

「70年代に初めてドバイを訪問した時からドバイは大きな変化を遂げ、国際都市としての名を成しました。観光、ビジネス共に充実したインフラが整備されており、世界中の人々を受け入れ世界つながっています。FIFAワールドカップの開催がブラジルへ同様の可能性をもたらしてくれることを願っています」

ペレは国際大会およびクラブチームでの活躍にて華々しい経歴を飾り、3回のワールドカップ(1958年、1962年、1970年)での優勝経験を持つ唯一の選手として記録されている。現役時代だけでなく引退後も称賛を受け続け、1961年にはブラジル大統領から人間国宝に認定されるほか、ギネス世界記録に最多得点記録が認められ、2000年にはFIFAの20世紀最優秀選手に選出された。今年に入ってからも、生涯を通じた実績が認められ、FIFA名誉バロンドールを受賞している。

エミレーツは、2006年以降FIFA公式パートナーを務め、FIFA女子ワールドカップ、FIFA U-20およびU-17ワールドカップ、そして2014年ブラジル大会を含むFIFAワールドカップを支援している。エミレーツはまた、ペレが名誉会長を務める北米サッカーリーグ、ニューヨーク・コスモスのスポンサーを務め、クラブチームの航空移動も後援している。さらにエミレーツは、2013年のニューヨーク・コスモスとのスポンサー契約により、米国サッカー界にも初めて進出している。

エミレーツは、ドバイからリオデジャネイロおよびサンパウロに毎日就航しており、1ヶ月間のFIFAワールドカップ・ブラジル大会開催期間中に、18,000人以上の乗客を運ぶことを見込んでいる。エミレーツは、ドバイをハブとして、ブラジルをはじめとする南米大陸と世界を結び、極東、オーストラリア、中東、アフリカに広がる同社の世界航空路線ネットワークにより、世界のビジネスと観光を促進する一役を担っていくという。

(文/麻生雅人、写真提供/エミレーツ航空)
写真はエミレーツ航空コマーシャル・オペレーションズ統括上級副社長シェイク・マジド・アル・ムアラ殿下(中央左)と国際親善大使に任命されたペレ(中央右)