IOCバッハ会長はリオ五輪の成功を確信
2014年 01月 23日トーマス・バッハ国際オリンピック委員会会長がIOC会長就任以来、初めてブラジルのジルマ・ルセフ大統領を訪ねた。1月21日付けでブラジルAP通信が伝えた。
ワールドカップ開催の準備に追われ、インフラ施設、宿泊施設、会場準備とどれをとっても、予定より遅れていると言われているブラジル。そのうえ、まだ大会開催まで3年近く残っているものの、2016年のリオデジャネイロ・パラシオ・ド・プラナウト/大統領府オリンピック開催も着々と迫っている。
IOC会長のバッハ氏は準備の点で問題はないか、自身の目で確認するためにブラジルを訪問。リオ五輪開催の成功を確信したと語ったうえで、南アメリカで最初のオリンピックを開催するための作業をスピードアップする必要があることを、大統領たちと再認識したという。
リオ五輪の主催者は、運営予算を改めて数日以内に発表することが期待されている。オリジナルの入札書類が28億ドルの運営予算とされているが、バッハ会長はオブザーバーとして、運営予算を上げる必要性を伝えたという。秋に大統領選挙を控えるルセフ大統領にとって、懸念事項が増えた面もあるようだ。
(文/加藤元庸、写真/Elza Fiúza/Agência Brasil)
写真は1月21日(火)、パラシオ・ド・プラナウト(大統領府)でジウマ・ルセフ大統領(中)らと会談したトーマス・バッハ国際オリンピック委員会会長(左)