ブラジリアンビキニについてどう思う? 世界の女性たちの意見は…
2014年 08月 13日現在、ブラジルの季節は冬。
一方、地球の反対側の日本では、ビキニ美女がビーチを彩り、華やかな季節を迎えている。今日はそんな夏の風物詩、ビキニの話題だ。
日本のビキニでは、胸や腰の周りにフリルが付いていたり、胸にパッドを入れて寄せて上げたり、どちらかというと体型を補ったり隠すためのデザインが多く見受けられる。初めて日本のビーチやプールに行ったブラジル人は、その布が占める割合に驚いたという。
ブラジルの水着は、皆さんご存知の、面積の小~さな「ブラジリアンビキニ」が定番。Fio-dental フィオデンタウ (デンタルフロスの意味) と呼ばれる、お尻がプリンと半分出るような細いTバックが人気だという。
フィオデンタウ は、Asa-delta アーザデウタ と呼ばれるV字型の、わりと幅のあるビキニの進化系として1980年代に誕生し、時代を超えて今でもブラジル人女性たちに支持されるデザイン。年齢や体型など気にせず、皆さん堂々と着ている。
そんな中、ブラジル現地メディア(「テーハ」) が掲載した、イギリス、アメリカ合衆国、カナダの女性たちに、ブラジリアンビキニについてどう思うか、という意見の数々を紹介しよう。
インタビューしたのは、テーハの記者フェルナンダ・フロッツァさん。ブラジルのビーチでは、カイピリーニャ、海辺で売られるピーナッツ、ブロンズ肌に仕上げるタンニングクリームよりも、ビキニが重要だと彼女は言う。
しかし、大きめ&快適サイズのビキニが主流の国々にとっては、このデザインはまず驚かれるし、好奇の視線が集まるのではないか、とも言う。
以下、各国の女性たちの意見だ。
イギリス出身のダニエリさん (30) は、「私はゼッタイにブラジリアンビキニは着られない! ブラジルには2度行ったことがありますが、ブラジル人は着てもOKだけど、イギリス人にはあの形は無理ですね」と語る。
また、メキシコのビーチリゾート、カンクンを訪れていたカナダ、イギリス、アメリカ合衆国の女性たちにも聞いたところ、意見が分かれた。
「ブラジリアンビキニを着こなせる女性がとてもうらやましいです。私のお尻がもっと素敵だったら着たいけど…。ブラジル人の体型は賞賛に値します」とは、カナダ人のロキシーさん (38) 。
同じくカナダ人のパトリシアさん (54) は、「もし若くてシルエットに自信があるなら、この形はパーフェクトですよね」と、ブラジリアンビキニには賛成だが、自分は着られないと答えた。
「ブラジリアンビキニ!?」ビキニを着られる年齢はとうに過ぎ去ったと思っているアメリカ合衆国のルワンダさん (41) は、インタビューを受けておもわず笑ってしまった。
また、カナダ人のブリアナさん (20) は、素晴らしいプロポーションを持っているにもかかわらず、ブラジリアンビキニのファンではないと答えた。
「私は着ないけれど、どんな体型の人でも、自分が着られると思うのであれば着てOKだと思います」
一方で、イギリス人のケイトさん (22) にとっては、ブラジルのトレンドはそんなに驚くことではないという。
「小さいビキニ? ぜんぜん悪いことだとは思いません。私は着たいです」
一緒にいたカナダ人の友人 (23) も、「とってもセクシー。私も1つ欲しいわ!」と賛成派。
このように、7人中5人の欧米人女性が「着たくない」もしくは「着られない」と答える結果に。
ブラジリアンビキニは、ブラジル人以外の欧米人にとってもなかなか難易度が高いと感じるようだ。
しかし、ブラジル人に聞くと、ブラジルのビーチでは、ほとんどの人が小さなビキニを着るなか、自分だけ大きなビキニを着ているほうが、逆に目立ってしまい恥ずかしいという。お尻を全部くるんでしまうデザインは、かえってお尻を強調し短足に見えてしまうのだとか。
ブラジリアンビキニの深めのカットは、お尻と太ももが一体化し、足が長く綺麗に見える効果があることから、ブラジル人に好まれるのだという。
日本でも、「ブラジリアンビキニ」という言葉は、以前に比べ耳にするようになったが、実際にビーチで着ている女性はなかなか見かけないように思う。近年ではさまざまなバリエーションの水着がショップやインターネットで購入できるものの、ブラジリアンビキニを選択する人はまだまだ少ないのではないだろうか。
とはいえ、体型にコンプレックスをもつ者は (筆者含む) 、なかなかあのデザインを着こなす自信が湧かないものである。日本のビーチならなおさら…。
あなたはブラジリアンビキニについて、どう思うだろうか?
(文/柳田あや、写真/LatinContent/Getty Images)