ジウマ大統領、SRIインターナショナルでロボットと対面
2015年 07月 2日アメリカ合衆国を公式訪問したブラジルのジウマ・フセフィ(ルセフ)大統領は、滞在中にグーグルをはじめ合衆国の最先端に技術を誇る企業を訪ねた。
訪問先のひとつには、今日、世界のイノベーション分野で卓越性を持った最も重要な企業のひとつ、SRIインターナショナルもあった。ブラジル政府が大統領府のブログを通じて公表している。
スタンフォード大学の応用研究機関として歴史の幕を開けたSRIインターナショナルは40年以上にわたってロボット工学技術の開発研究を行なってきた、この分野での先駆的かつ最前線をゆく団体。
SRIの人工知能センターで開発された、周囲の環境を判断して応答する世界初の移動ロボットシェーキー(1966-1972)は、今日の人工知能とロボット工学の分野に多大な影響を与えているという。
同団体はこれまでに静電吸着技術(壁のぼりロボット等)、遠隔ロボット手術システム、先進的軍事偵察ロボット、パイプラインや港湾の安全監視ロボット、自己組織化ネットワークロボットなどを開発しているという。
「SRIは非常に重要な組織です。科学、技術、革新などの分野に取り組むどんな国にとっても、抱えている問題を解決できるような研究を行っている団体だからです。必要不可欠な存在です」(ジウマ大統領)
ジウマ大統領は同団体のビル・ジェフリーCEOと対面、1968年に開発された最初のコンピュータのマウスのレプリカをプレゼントされた。
(文/麻生雅人、写真/Roberto Stuckert Filho/PR)
写真は7月1日、シリコンバレーにあるSRIインターナショナルを訪問したジウマ大統領